ツアー2勝、賞金ランク5位とキャリアハイの1年 躍進の鍵はグリーン上の強さ ?鈴木愛?
2017年1月11日(水)午後5:50
昨年、ツアー2勝、賞金ランキングでは日本人2番手となる5位といずれもキャリアハイの数字を残した鈴木愛にとって2016年は躍進のシーズンと呼べる1年間となった。
2015年には2位(タイ)が3回と勝ちきれない試合が続き未勝利に終わった鈴木。2016年も開幕から10試合で2位が1回、トップ10入りは6回を記録しながらも優勝トロフィを手にすることはできなかった。しかし、5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンでは、最終日の最終ホールを前に首位に立つと54ホール目でボギーを喫しプレーオフにもつれ込んだが、これを制して優勝。終盤に崩れても勝利をもぎ取る強さを見せた試合となった。
さらに、この2年ぶりの優勝が鈴木を勢いに乗せた。2014年にツアー初優勝を成し遂げた日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯では、最終日をトップと5打差の10位タイから出ながらも、3アンダー「69」をマークして大逆転。日本勢として公式戦8大会ぶりの勝利は、自身の公式戦2勝目となり、ビッグトナーメントでの強さも見せた。
鈴木の武器は2016年にツアー1位(1.7455)を記録したパッティングだ。グリーン上での強さが、平均バーディでもツアー1位(3.7374)の数字を生み出しているといえるだろう。2017年には韓国勢に対抗し、賞金女王を目指す1年となるが、どのような戦いを見せるだろうか。
【関連】3打差単独6位浮上! 松山、2017年初優勝に向け好位置 【関連】3年連続ツアー3勝も目標の賞金女王には届かず ?申ジエ?
(写真:Getty Images)