2年に1度行われる米国チームとインターナショナルチーム（欧州を除く）の対抗戦、ザ・プレジデンツカップが現地時間10日、韓国のジャック・ニクラウスGCコリアを舞台に3日目午後の競技を終了。フォーボール（2人のうち良い方のスコアを採用）4試合を行い、2勝2敗とした米国チームが、9.5ポイント対8.5ポイントでリードして最終日を迎えることとなった。

　松山英樹は、最終ホールで引き分けに持ち込んだ午前中に引き続き地元のベ・サンムンと組んでジミー・ウォーカー（米）＆クリス・カーク（米）と対戦。立ち上がりの1番で松山がバーディをマークしリードを奪うと、7番からはベ・サンムンが3連続バーディ、続く10番からは松山が連続バーディとし、5ホールを連取。その差を5アップと大きく広げる。そして、その後2ホールで差を詰めさせなかったアジアコンビが6アンド5と大差で勝利。松山にとっては、今大会初の勝利を手にした。

　地元でポイントを獲得したベ・サンムンは「本当に楽しい1日だった。ギャラリーの歓声が聞こえて、期待に応えないといけないと思った。ギャラリーのコールが大きな力になった」とギャラリーの声援に感謝。そして、松山は「出だしから良いパットが決まったことと、7番からのベ・サンムンの爆発は大きかった」と勝因は振り返った。

「特に午前と午後で変えた部分はない」と話した松山だが、2つのルールの違いを「全部自分で打つことで、自分のペースがつかめた。ミスしても自分の責任と割り切れた」と分析。前日はメンバーに選ばれず応援する側に回ったが「ここに来る選手は半端じゃない」と改めて感じたようだ。最終日は全選手が出場するシングルスマッチ12試合が行われるが「今日も途中で上手くいかないところがあったが、そういったことろは明日は許されなくなる」と気を引き締めた。

　その他の試合は、3連勝中のルイス・ウーストハウゼン＆ブランデン・グレイスの南アコンビがバッバ・ワトソン（米）＆J.B.ホームズ（米）相手に1アップで勝利し4連勝を達成。ここまで1勝1分けのフィル・ミケルソン（米）＆ザック・ジョンソン（米）ペアがアダム・スコット（豪）＆アニルバン・ラヒリ（インド）相手に3アンド2と快勝している。昨年のライダーカップで活躍したパトリック・リード（米）＆ジョーダン・スピース（米）コンビは、ジェイソン・デイ（豪）＆チャール・シュワーツェル（南ア）相手に3アンド2で勝利した。

Win
Score
Lose

フォーボール

ルイス・ウーストハウゼン／ブランデン・グレイス
1 up
J.B.ホームズ／バッバ・ワトソン

フィル・ミケルソン／ザック・ジョンソン
3 and 2
アダム・スコット／アニルバン・ラヒリ

松山英樹／ベ・サンムン
6 and 5
ジミー・ウォーカー／クリス・カーク

パトリック・リード／ジョーダン・スピース
3 and 2
ジェイソン・デイ／チャール・シュワーツェル

フォーサム

ルイス・ウーストハウゼン／ブランデン・グレイス
3 and 2
パトリック・リード／リッキー・ファウラー

J.B.ホームズ／バッバ・ワトソン
引き分け
アダム・スコット／マーク・リーシュマン

ビル・ハース／マット・クーチャー
引き分け
松山英樹／ベ・サンムン

ダスティン・ジョンソン／ジョーダン・スピース
1 up
ジェイソン・デイ／チャール・シュワーツェル

「ザ・プレジデンツカップ」4日間全ラウンド独占生中継！3日目の再放送は本日10日（土）午後10時からお届け！スマホ・PC・タブレットでも配信！

２年に１度行われる米国選抜と世界選抜の対抗戦。１９９４年に初開催されてから今年で１１回目の開催だ。今年の開催コースは、韓国のジャック・ニクラウスGC。同大会がアジアで開催されるのは初となる。通算戦績は、米国選抜の８勝１分１敗と、世界選抜は大きく水をあけられる結果になっているが、全米プロでメジャー初制覇を達成したジェイソン・デイ、アダム・スコットら豪州勢、ルイ・ウーストヘイゼンら南アフリカ勢に加え、松山英樹なども加わり、かつてない戦力を誇る世界選抜は、過去最強との呼び声も高い。ジョーダン・スピース、ザック・ジョンソン、ジェイソン・デイ・・・今年の全英オープンで最終ホールまで優勝争いをした上位5名は、全員プレジデンツカップメンバーだ。ライダーカップをも上回るハイレベルな戦いとなるかもしれない！

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【放送予定】ザ・プレジデンツカップ