海外男子

【動画】完全復調目指す松山がキングの庭へ「戦うのが楽しみ」　A.スコットは3戦連続Vなるか

2016年1月17日（日）午後1:11

この記事のキーワード

松山英樹

　米男子ツアーのアーノルド・パーマーインビテーショナル presented by マスターカードが現地時間17日、フロリダ州のベイヒルクラブ＆ロッジで開幕。ゴルフ界の“キング"ことアーノルド・パーマー（米）主催の同大会に、出場3試合連続優勝を目指すアダム・スコット（豪）ら120人のトッププレーヤーが集結し、日本からは松山英樹が参戦する。

松山英樹アーノルド・パーマーインビテーショナル開幕前インタビュー

　今季2勝目を見据える松山は、35位タイに終わったWGC-キャデラック選手権から1週間のオフを挟んでの出場。同大会では股関節痛の影響も懸念される中、第3ラウンドに「68」をマークするなど復調の兆しを見せた。「体の状態的にはまだ不安はあるが、大分良くなってきている」とコンディションも上がっている様子だけに、ツアー2勝目で名を上げた今季は昨季の21位タイを超える上位フィニッシュが期待される。

　開幕前のインタビューでは、回復しつつある体調に触れながら「今週戦うのが楽しみ」と意気込みを示した松山。「すごく硬い」という印象のグリーンでどのようなパッティングを見せてくれるかも今週の注目点の一つだが、「フェニックスの時くらいは打ちたいし、不安なく打ちたい。それを目指すにはまだまだ足りないが、ショットが良ければパターに集中できるので、ショットをしっかりメインでやっていければ」と持ち味を生かした戦い方が吉と見る。

　松山が初出場となった昨季、3連覇を果たしたマット・エブリー（米）の優勝スコアは19アンダー。「そんなに出るとは思えないけど…」といぶかしげな松山だが「その数字でいうと、（1日）4アンダーは必要になってくると思う」と予想する。また、「試合をやりながら調整したい」と見据えるメジャー初戦、マスターズに向けても「この試合でしっかりと優勝争いするのが大事」と目先の一戦一戦に集中していく構えだ。

　その松山を含めた分厚いフィールドの中でも、特に注目を集めるのはスコットだ。ザ・ホンダクラシックで今季初勝利を飾った35歳は、WGC-キャデラックチャンピオンシップで2週連続優勝を達成し、長尺パターを手放してもまだまだ勝てることを力で証明してみせた。今大会では2014年にコース記録タイの「62」をマークして3位タイに入っており、勢いだけでなく相性の面でも同選手を本命に推す声は多い。

　また、世界ランキング2位のローリー・マキロイ（北アイルランド）、同3位のジェイソン・デイ（豪）もキングの庭で初トロフィを掲げるべくフィールド入り。ロングヒッター有利のコースだけに両選手ともに活躍が期待されるが、マキロイは2週前からクロスハンドグリップにスタイル変更したパッティングがカギを握りそうだ。一方、グリーン上で好調なデイは、精彩を欠くショットの出来が結果を左右するだろう。

　今大会にはそのほかにも、昨季2位のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）やジャスティン・ローズ（英）、ザック・ジョンソン（米）、負傷明けのブラント・スネデカー（米）ら多くの強豪が参戦。3連覇を目指すエブリーは今季ここまでトップ25入り1回にとどまり、途中棄権2回、予選落ち3回と低迷しているだけに苦戦は必至か。

【見逃し配信】2015-16アーノルド・パーマーインビテーショナル