舞台は“ブルーモンスター”へ パワー不足痛感の宮里は「いかにパーオンを続けるか」
2016年3月4日(金)午後5:00
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-キャデラックチャンピオンシップが現地時間3日、フロリダ州のトランプナショナルドラールを舞台に開幕。日本勢は今季2勝目を狙う松山英樹と宮里優作が出場する。
松山は前週のザ・ホンダ・クラシックを股関節の痛みにより途中棄権し、その回復具合が気になるところだが、今季初戦のマスターズ(4月7日?10日/ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)を1か月後に控えた今年最初のWGCイベントにエントリー。予選ラウンドはダニー・ウィレット(英)、ブラント・スネデカー(米)とのペアリングが決定している。
【無料】股関節痛は「良くなった」松山、コース攻略のカギは「パーオンできるか」
また、昨季国内男子ツアー賞金ランキング2位の宮里優作もフィールド入り。今年はここまで3試合を消化しているため「状態は良い」と話した宮里だが、難関コースを前に「特にインコースは池も絡んでいて、自分のパワー不足を痛感する」とレベルの高さを実感しているようだ。スコアメイクのカギは「ティーショットは打ちやすいので、アイアンでパーオンを続けていくしかない」といかにボギーを減らすことができるかがカギとなる。
また、PGAツアーのなかでも屈指の難しさを誇る18番に関しては「4日間ボギーでも良いと思っている」と白旗。「僕らの飛距離だと、右の狭いエリアをいかに狙うか。セカンドも3番アイアンや5番ウッドになるから、パーオンは期待せずに、(グリーン)右のバンカーからいかに寄せるかが勝負になる。ティーショットがカギ」と話した。
昨季大会では、最終ラウンドをトップと5打差の2位タイから出たダスティン・ジョンソン(米)が、上位選手が軒並みスコアメイクに苦しむなかで3アンダー69をマークし、通算9アンダーで逆転優勝。「個人的な問題」からツアーに復帰以降、初のトロフィ獲得となった。
また、今季初めて世界ランキングトップ3のジョーダン・スピース(米)、ジェイソン・デイ(豪)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)が揃い踏み。“新BIG3"のペアリングも決定しており、多くのギャラリーの注目を集めることは間違いない。その他にも2週連続優勝を狙うアダム・スコット(豪)、飛ばし屋のバッバ・ワトソン(米)、リッキー・ファウラー(米)などトッププレーヤーたちが勢ぞろいしている。
そして、今大会の舞台は、多くのホールが池に絡むことから“ブルーモンスター"の異名を持つ難関コース。不動産王のドナルド・トランプ氏が2012年に買収し、2億ドルを投資して総改修した。昨季大会では、2日目にマキロイが8番ホールで池に打ち込み、手にしていた3番アイアンを豪快に投げ捨てたシーンは記憶に新しい。しかし、米男子ツアーは来年以降の開催コースを変更する可能性を示唆している。果たして、見納めとなるかもしれないブルーモンスターはどのようなドラマを生み出すのだろうか。
「WGC-キャデラックチャンピオンシップ」全ラウンド、ダイジェスト放送!大会初日の模様を3月4日(金)午後11:00?ダイジェスト放送!
初日 3月4日(金) 午後11:00?深夜0:00(ダイジェスト)
2日目 3月5日(土) 午後11:00?深夜0:00(ダイジェスト)
3日目 3月6日(日) 午後11:00?深夜0:00(ダイジェスト)
最終日 3月7日(月) 午後11:00?深夜0:00(ダイジェスト)