トーレパインズにタイガーが帰ってくる!今後を占う重要な一戦に
2017年1月26日(木)午後3:38
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全米オープンの舞台としても有名なトーレパインズGCのサウスコースとノースコースで開催される「ファーマーズインシュランスオープン」。タイガー・ウッズの復帰戦として注目を集める。
大会の解説を務める佐藤信人プロに今大会の見どころについて話を聞いた。
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今年の結果次第で今後の動向が変わってくる
やはり注目はタイガー・ウッズでしょう。2015年8月の「ウィンダム選手権」以来、約一年半ぶりのPGAツアー復帰戦となります。前回、2015年に出場した「ファーマーズインシュランス」では体もゴルフもボロボロで、大会初日の12ホール目に腰の痛みを訴えて途中棄権し、引退も囁かれました。
それでも一年半前の「ウィンダム選手権」では首位と2打差で最終日を迎え、優勝争いに加わる活躍で結果は10位でしたが、まだまだ力はあるところを見せました。先月12月の「ヒーローワールドチャレンジ」では出場17名中15位と成績は大したことはなかったですが、バーディ数は4日間で「24」と全体の1位を記録するなど、「やっぱりタイガーは違う」と思わせてくれました。
今のゴルフ界を変えたのは間違いなくタイガーですし、40歳を過ぎた今、現役選手としてのタイガーは最終章を迎えていると思います。現在、PGAツアー通算79勝のタイガーですが、サム・スニードが持つ82勝の最多優勝記録を更新するのか、それともやっぱりダメで引退してしまうのか、今年の結果次第で今後の動向が変わってくるでしょう。
ゴルフの調子も気になりますが、予選落ちのないフルフィールド、4日間の大会で体を痛めることなくプレーすることができるのか?昨年12月の「ヒーローワールドチャレンジ」ではスイングが少し軽くなって、おとなしくなった印象を受けました。
過去8勝のトーレパインズGC、好相性が裏目になる?
昔のように躍動感溢れるスイングではなく、コンパクトなスイングになっています。でも、タイガーだけではなく、どんな選手でも20歳の時と40歳ではスイングは変わるものです。今は平均飛距離が300ヤードを超える選手がたくさん出てきて、ツアーの中ではタイガーが飛ばないように見られているかもしれませんが、タイガー自身の飛距離は決して落ちたということはありません。
今大会会場のトーレパインズGCは、タイガーが最後にメジャー制覇を果たした2008年の「全米オープン」を含め過去8勝と相性の良いコースです。ただ、良かった時のイメージが強い故にハードルが高いという見方もあります。コースを熟知しているメリットはありますが、良いイメージが邪魔をしてしまう可能性もあります。ただ、3日目を終わった時点で優勝争いの位置につけていれば、トーレパインズでの優勝経験はプラスになると思います。
【タイガー・ウッズ トーレパインズGCでの優勝】
()内は優勝スコア
1999年 ビュイックインビテーショナル(-22)
2003年 ビュイックインビテーショナル(-16)
2005年 ビュイックインビテーショナル(-16)
2006年 ビュイックインビテーショナル(-10)
2007年 ビュイックインビテーショナル(-15)
2008年 ビュイックインビテーショナル(-19)
2008年 全米オープン(-1)
2013年 ファーマーズインシュランスオープン(-14)
今週のファーマーズインシュランスの後はドバイで欧州ツアーに出て、翌週アメリカに戻って「ジェネシスオープン」(カリフォルニア州)と「ホンダクラシック」(フロリダ州)に出場予定とハードなスケジュールを組んできました。今シーズン、そして今後のタイガーを占う上で今週の「ファーマーズインシュランス」は重要な初戦となるでしょう。
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