静岡県の葛城ゴルフ倶楽部山名コースで開催されている国内女子ツアー第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」。

大会初日、トップに立ったのはファン投票によって注目ペアリングにも選ばれた渡邉彩香。5バーディ、1ボギーの「68」でラウンドし通算4アンダーで申ジエと並んで首位スタートを切った。

同組で大会ホステスプロの大江香織はイーブンパーの18位タイ、キム・ハヌルは2オーバーで40位タイで初日を終えた。

国内ゴルフ応援宣言！「ぎゅっと週刊国内ツアー」4/3（月）放送回はヤマハレディース葛城を特集

ジュニア時代から県大会などで葛城ゴルフ倶楽部が会場になることも多く、コースは熟知している渡邉。

2015年大会では優勝、昨年は首位と4打差の3位とコースとの相性も良い。過去2年はいずれも最終日に60台をマークし、追い上げる展開。優勝した2015年は5打差の大逆転劇であった。

ツアーの中でも距離が長く、難コースとしても有名な「葛城ゴルフ倶楽部山名コース」。過去の優勝スコアからもその難易度の高さが伺える。

初日4アンダーでスタートした渡邉にとっては地元Vに向けて大きなアドバンテージとなる。

【歴代優勝スコア】
2016年　李 知姫　-9
2015年　渡邉 彩香　-7
2014年　アン ソンジュ　-5
2013年　比嘉 真美子　-4
2012年　笠 りつ子　-3
※2013年は36H短縮

それでも、2013年から4日間競技となって、風や雨など天候の変化によってはさらにタフなコンディションとなるため要注意だ。

2014年大会でも初日「68」と好スタートを切ったが、強風が吹き荒れた2日目には81と失速し、優勝争いから脱落した苦い記憶がある。

【渡邉彩香 ヤマハレディースOP成績】
2016年：3位T（-5）70・73・72・68
2015年：優勝（-7）72・70・72・67
2014年：17位T（+5）68・81・76・68
2013年：34位T（+3）71・71・74・75

今シーズンは開幕戦で予選落ちとなったが、その後は調子を上げて「Tポイントレディス」で2位、「アクサレディス」で6タイと優勝争いに顔を出している。

今オフには課題としているショートゲームに加えて、コースマネジメントや大きいショット（ロングゲーム）を丸山茂樹からアドバイスをもらい磨きをかけた渡邉は初日の難易度1位、2位となった16番、14番のいずれも400ヤードを越えるパー4をノーボギーで切り抜けた。

「去年は2位や3位とか上位で戦っているだけで満足していた部分があったけど今年は1つでも多く勝ちたい」と勝利への貪欲さを示していただけに、相性の良い地元静岡の地で2015年以来の復活優勝を挙げたいところ。残り3日間の戦いに注目だ。

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（写真：Getty Images）

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