宮里優作が選手会長初V!ギャラリーの声援が乗り移ったウイニングパットはくるりと1回転で劇的優勝
2017年4月30日(日)午後5:34
首位と3打差に7人がひしめく大混戦となった「中日クラウンズ」最終日。首位タイでスタートした宮里優作が5バーディ、3ボギーの「68」とスコアを伸ばし、通算13アンダーでツアー通算4勝目を挙げた。
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1番ホールでバーディスタートを決めると、5番と6番で連続バーディを奪い2位に2打差をつけてサンデーバックナインへ。11番ではバーディパットを外して悔しさを露わにするなど闘志むき出しのプレーで優勝を目指すが、難攻不落の和合が立ちはだかる。「前半はスムーズにプレーできたけど、12番あたりからタイミングがズレはじめた」と振り返るように12番、13番で連続ボギー。
それでも「和合は1つ流れが悪くなるとボギーが続く」と警戒。2002年にアマチュアとして出場して以来、16年連続で出場している経験を活かす。「今週はパッティングが良かったから、多少距離が長くてもいいからグリーンに乗せようと後半はずっとパーオンを狙うようにした」と冷静なマネジメントで我慢のゴルフを続ける。
1つ前の組で回る谷口徹と藤本佳則が12アンダーでフィニッシュして首位の宮里と並ぶ。優勝のためにはバーディが必要となった最終18番ホール。ティーショットは右のラフへ。セカンドショットはピン奥6mに。
下りのパットはゆっくりとカップへ向かいカップをくるりと一周回って・・・カップイン。劇的なバーディのウイニングパットにギャラリーからの大歓声が巻き起こる。宮里も思わず飛び跳ねて喜びを表した。
同組の片岡大育は「優作さんの18番のバーディを目の前で見ましたが、最後は皆さんの声援で入ったように感じました」と話すと、宮里も「外れたと思ったけど応援してくれたギャラリーの方の思いでカップインさせてもらった」と勝負の1打を振り返った。
選手会長として「ツアー改革」を目指して選手の先頭に立って奔走してきた。今年からはコース内での写真撮影を一部許可するなど、ファンサービスにこだわった。今週は1万人を超えるギャラリーが会場に詰めかけた。これまでの努力と苦労がギャラリーの声援と共に最後のバーディパットに乗り移ったように思えた。
2年前に選手会長へ就任した際には「選手会長としての仕事よりやっぱりプレーが一番。自分の成績を出すことがツアー全体の盛り上がりに繋がる」と話していたが、昨年は未勝利に終わり悔しい思いをした。
「選手会長になってようやく勝つことができてホッとした。カップインの瞬間は責任感や背中にある重いものがすっと取れた感じがした」と胸の内を語った宮里。
名古屋市内に家を構える宮里はかねてから「名古屋は地元」と話す。最終日を前に「たくさん応援に来てもらって励みになる。明日(最終日)は家族も応援にくるので、頑張るパパの姿を見せたい」と話していた。『クラウンズ男』と呼ばれることに憧れていたという宮里にとって、家族の前での選手会長としての初優勝は忘れられない1日となるだろう。
【最終日成績】
1位 宮里優作(-13)
2位 谷口徹(-12)
2位 藤本佳則(-12)
4位 片岡大育(-11)
5位 今平周吾(-10)
6位 J.パグンサン(-9)
6位 武藤俊憲(-9)
8位 永野竜太郎(-8)
ぎゅっと週刊国内ツアー #9
5/2(火)午前0時?0時30分(※休止の場合あり) 5/2(火)午前1時?1時30分(※休止の場合あり) 5/2(火)午前8時?8時30分 5/2(火)午前10時30分?11時 5/2(火)午後7時?7時30分 5/3(火)午前1時?1時30分
宮里優作 選手会長初V 激闘の中日クラウンズをプレイバック
最終日 5/2(火)午後7時30分?9時30分 ※アプリ・PC配信はありません。
(写真提供:JGTO)
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