片岡大育vs金庚泰の一騎打ち 2016年大会激闘の真実に迫る「プレーオフでパーパットをどちらが先に打つかが大事だった」
2017年4月25日(火)午後7:27
1960年民間初のゴルフトーナメントとして第一歩を踏み出し、中村寅吉ら往年のプレーヤーがギャラリーを沸かせた。海外からはアーノルド・パーマーやゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウスが参戦。いつしか「東洋のマスターズ」と言われるまでの大会となった。
2016中日クラウンズ 激闘の真実に迫る
【特集】国内ゴルフ応援宣言!「中日クラウンズ」全ラウンドとことん1番ホール生中継!
青木功は1973年に大会初優勝、75年に2度目の優勝を果たすと78年からは3連覇の偉業を成し遂げた。尾崎将司は1987年に40歳でクラウンズ初優勝。1995年からの3連覇を含む5勝。さらに、グレッグ・ノーマン、デービス・ラブ?、セベ・バレステロスら時代を彩った名手たちも栄冠を手にした。
2010年は石川遼が最終日を当時の世界最小ストローク「58」で回り、18歳7ヶ月でクラウンズ初優勝。新たな歴史を刻んだ。
半世紀以上にわたり戦いの舞台となっているのは難関コース「名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース」。
宮里優作は「知れば知るほど難しくなるのが和合、それを知った上で勝つことは選手として強い証」と話すと藤田寛之は「和合が好きだから和合との勝負が楽しみ。なんとかして和合との勝負に勝ちたい」と誰もが勝ちたい伝統の一戦。
2016年大会は片岡大育と金庚泰(キム・キョンテ)の一騎打ちとなった。最終日の激闘を片岡とキムが振り返る。(徹底解剖!中日クランズより)
3日目に「65」をマークし、2位のキムに2打差をつけて単独首位で最終日を迎えた片岡。最終日は一進一退の攻防が続き、迎えた15番パー5。片岡の3打目はグリーン奥の難しいライへ。
片岡「ボールのライは少しだけ良かったのでフェースを開ける状況ではあった。ゆったりとしたボールでピンポイントに狙うことができれば、ひょっとしたら寄るチャンスがあると思って一点だけを目掛けて打った。」という4打目が直接カップイン。絶体絶命の状況からバーディを奪い形勢逆転。
それを見ていたキムは「簡単にパーは取れないと思っていたけど、バーディになって今週は片岡の試合かなと思った」と試合の流れは片岡へと傾く。続く16番でもバーディを奪った片岡も「完璧なバーディで2打差がついたので良いイメージはできていた。『これは勝ったかもしれない』と思った」と優勝は目前だった。
ところが、17番パー3ではティーショットを左に大きく曲げて、まさかのダブルボギー。「ティーショットは風の読み違いとフェースが被ってしまったけど、それ以上に2打目が予想外だった。あのバンカーは狙っていたけど、土手に当たって目玉になってしまった・・・」
2打のアドバンテージを1ホールで失った片岡は通算10アンダーでキムと並び最終18番ホールへ。お互いパーセーブで勝負の行方はプレーオフへ。
プレーオフ1ホール目、共にセカンドでグリーンを外し、3打目をほぼ同じ距離に寄せる。勝負はグリーン上に。パーセーブしたキムに対して、片岡はパーパットを沈めることができずボギーで勝負あり。
勝敗を分けたパーパットについて、「どっちが先に打つか大事だったと」話すのはキム。
「カップを越えたら反対のラインになるから、後から打った選手はラインの参考にする。先にパーパットを打った自分は少しフックラインで、逆から見たらスライスだって思う。でも(片岡の位置からは)スライスしなかった」
残り2ホールで2打リードの状況から優勝を逃した片岡は気持ちを抑えきれずにホールアウト後にインタビューで悔し涙を流した。
あれから1年、「今年の中日クラウンズで必ずリベンジを果たす」と片岡は誰よりも闘志を燃やす。奇しくも予選ラウンドは片岡とキムが同組となった。
【主な組のスタート時間】
10:20 I・J・ジャン / 岩田寛 / 宮本勝昌
10:30 宮里優作 / 武藤俊憲 / B・ジョーンズ
10:40 久保谷健一 / 松村道央?/ 藤本佳則
10:50 藤田寛之 / 宋永漢 / ?尾崎直道
11:00 稲森佑貴 / ?大堀裕次郎 /?近藤共弘
11:10 今平周吾 / ?重永亜斗夢 / 小平智
11:20 金亨成? / 永野竜太郎 / 片山晋呉
11:30 池田勇太 / 片岡大育 / 金庚泰
11:40 青木功 / 星野陸也 / 尾崎将司
中日クラウンズ とことん1番ホール生中継
1日目 4/27(木)7:00?12:00
2日目 4/28(金)7:00?12:00
3日目 4/29(土)8:00?12:00
最終日 4/30(日)7:00?11:00
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