国内男子
第2R日没順延、勝がコース記録タイで予選突破確実 W宮里は暫定10位タイ
2014年5月9日(金)午後7:48
国内女子ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは9日、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 西コースを舞台に第2ラウンドの競技を行ったが、午後0時47分に雷雲接近のため中断。午後4時12分に再開されたが、午後6時33分に日没サスペンデッドが決まった。
この日の主役は前日10オーバー82を叩いて120選手中115位タイと大きく出遅れていたアマチュアの勝みなみ(鹿児島高1年)だった。「パターが全然違った」という2日目は、1番で3メートル、2番で8メートルのパットを沈めて連続バーディ発進。その後、4番、7番でボギーを叩いたが、8番で再びアンダーパーに戻すとここから快進撃が始まった。
10番、11番で連続バーディを奪うと、第2打を池に入れた12番で1つスコアを落としたが、13番から3連続バーディに成功して予想カットラインの4オーバーにあと1打まで迫る。17番で2メートルのバーディパットを沈めた時には小さくガッツポーズを見せた。そして極めつけは最終18番パー4。セカンドショットはグリーンに乗ったものの、ピンまで13メートルと難しい距離を残す。
誰もがパーでのフィニッシュを予想したが、フェアウェイを歩きながら勝はキャディにこう言った。「ここでバーディ獲ります」。フックラインを完全に読み切ったボールは見事カップに吸い込まれた。7アンダー65はコースレコードタイ記録。また、公式戦アマチュア18ホール最少ストロークを2打も更新する新記録だった。記録はアマチュアだけにとどまらない。この日マークした10バーディは公式戦18ホール最多バーディ&今季18ホールの最多バーディ数も上書きした。
これには同組の宮里藍も「ホントに素晴らしかった。このコースはそんなに簡単ではないですし、彼女らしいゴルフが出来たのかな」と舌をまいた。勝は結局、通算3オーバーまでスコアを戻し暫定41位タイで予選突破はほぼ確実。明日以降も15歳のスーパーティーンエイジャーから目が離せない。
上位陣は、通算4アンダー暫定首位タイに前日トップのフォン・シャンシャン(中)とカン・ヨウジン(韓)、1打差の暫定3位タイにフジサンケイレディスクラシックでツアー初優勝を果たしたフェービー・ヤオ(台)ら。通算2アンダー暫定単独5位に北田瑠衣がつけ、通算1アンダー暫定6位タイで前週のサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントを制した一ノ瀬優希らが続いている。
また、宮里藍、宮里美香も暫定ながら揃って10位タイ(通算イーブンパー)に浮上した。藍はアウトから出た前半、3連続バーディで一時首位に並んだが、中盤パットに苦しんで6番、10番、11番とスコアを落として失速。それでも「パッティングが100%ではない中で、自分のストロークをすることだけを考えた」という最終18番でバーディを奪って1アンダー71。2009年SANKYOレディースオープン以来のツアー15勝目に望みをつないだ。一方の美香も5バーディ、3ボギーの2アンダー70で回り、優勝射程圏内につけている。