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国内女子

史上最速で1億円突破! イ・ボミの強さはパーオン率の高さにあり

2015年7月10日(金)午後4:54

「アースモンダミンカップ」でプレーオフの末、優勝したイ・ボミプロ。この優勝により年間獲得賞金が、2011年のアン・ソンジュプロに並ぶ、史上最速での1億円突破になりました。

今シーズン既に2勝。さらに2位が5回。ベスト10フィニッシュが出場15試合中、なんと11回という驚異的な安定感です。イ・ボミプロの強みは、ショットの安定感。ツアー屈指のショットメーカーとして知られ、パーオン率は現在ツアー3位です。

今回は、ツアープロのパーオン率について紹介します。

ツアートップのパーオン率は、13/18以上

(写真提供:Getty Images)

ツアーでトップクラスのショット力を誇るイ・ボミプロのパーオン率は現在、49ラウンドでツアー3位の「71.3152」。つまり7割以上の確率でパーオンしているということです。国内女子ツアーで、現在70%を超えているのは上位4人しかいません(※アース・モンダミンカップ終了時点)。

【LPGAツアー パーオンランキング】
( )内はラウンド数
1位 大山 志保:73.8739(37R)
2位 テレサ・ルー:73.1482(42R)
3位 イ・ボミ:71.3152(49R)
4位 李 知姫:71.2346(45R)

※アース・モンダミンカップ終了時点

この「71.3152」という数字の意味を考えてみましょう。

1ラウンド18ホール中、パーオンするホールが13ホールだった場合、パーオン率は約72.2%になります。簡単に言うと、パー3のティーショットを含め5回しかグリーンを外していなくて、残りはパーオンしているという計算です。

この約72.2%を上回っているのは、大山志保プロ(「73.8739」)とテレサ・ループロ(「73.1482」)の二人だけです。つまり、一日にグリーンを外すのが5回で収まれば、ツアーでトップクラスの成績をあげられるというわけです。アンダーパーを軽々とマークするツアー選手であっても、それだけすべてパーオンするというのはなかなか難しいようです。

仮に、18ホール中、パーオンするホールが12ホールなら、パーオン率は約66.6%。この成績なら、ツアーで19位相当になります。パーオンが11ホールなら、パーオン率は約61.1%で50位相当になります。1ラウンドでグリーンを7回外しているという計算です。

パーオン率の高い選手は、当然ながら平均ストロークも良い傾向があり、自然と賞金ランキングも高くなっています。シード権を確保するには、1ラウンド中、12ホールはパーオンしたいところ。11ホール以下の場合は、パッティングやアプローチで挽回する必要があるということがわかります。

(写真提供:Getty Images)

過去のパーオン率を見てもイ・ボミプロは2012年以降、毎年70%を越えるパーオン率を記録し、昨年は100ラウンドでなんと約74%という結果に。ランキングで常にトップ3に入っていることからも、正確無比なショットによる確実にパーオンする力が史上最速で1億円を突破した活躍を支えていると言ってよいかもしれません。また、アプローチもツアートップクラスで、パー以上であがるパーセーブ率は「89.229%」でツアー2位。とにかくボギーを打たないゴルフで、爆発的なスコアというよりも、安定してアンダーパーをマークしているのが強さの秘密です。

【イ・ボミ 過去のパーオン率】
( )内はラウンド数
2015年:3位 71.3152(49R)
2014年:2位 73.9444(100R)
2013年:2位 73.0924(83R)
2012年:2位 72.5830(77R)

松山・石川のパーオン率は?

(写真提供:Getty Images)

パーオン率は、コースの難易度によっても大きく異なります。距離がなく、平坦で、風もないようなコンディションだと、自然とパーオンする確率は上がります。

逆に世界最高峰のPGAツアーは、距離が長く、コースの難易度も非常に高いのが特徴です。記憶に新しい先日の全米オープンでは、2日目の総距離がなんと7,695yでパー70。一般アマチュアが普段プレーすることが多いのは、6,000ヤード強ですから、別次元の難しさと言えます。

そんなPGAツアーで戦う、2人の日本人選手、松山英樹プロと石川遼プロのパーオン率はどうでしょうか?

松山プロのパーオン率は、現在「70.46%」(※6月28日現在)で、ツアー全体で9位につけています。この数字は、18ホール中、13ホール弱、グリーンオンしているということ。距離の長いPGAツアーでもバーディーチャンスにつけられるアイアンショットの精度が、世界で戦う松山プロの武器です。

石川遼プロのパーオン率は「65.12%」。この数字は、18ホール中、12ホール弱、グリーンオンしているということになります。松山プロとは約1ホールの差。まずまずの成績と言えそうですが、ツアー全体では114位と、松山プロとの間に100人以上の選手がひしめいています。PGAツアーの選手層の厚さがこの数字からわかりますね。

アベレージゴルファーのパーオン率は?

一方、私たちアマチュアゴルファーのパーオン率はどうでしょうか?

スコア管理アプリ「GOLF NETWORK PLUS」なら、自分のプレーのパーオン率を算出することが出来ます。その日のラウンドでの成績はもちろん、これまでのすべての成績を集計したり、年度別で表示させたり、直近3ヶ月といった具合に期間を区切ることも可能です。その年その年で見てみると、自分のゴルフの成長度合いがわかります。

【GOLF NETWORK PLUS 分析画面】

しかし、多くのアマチュアゴルファーは、なかなかパーオンしないのも事実です。パーオンはプロやトップアマの指標。トッププロですら、1日に5?7回程度グリーンを外しているわけですから、簡単にパーオンは難しいですね。

スコア「90」台のプレーヤーの平均は、1ラウンドで4回程度(約22%)。スコア「100」前後のプレーヤーは2回程度(11.1%)という統計もあります。アマチュアゴルファーでは、パーオン率50%を超えたら、なかなかの凄腕といえそうです。

そこで多くの方におすすめしたいのは、ボギーオン率のチェックです。パーオンよりも一打多い数字で乗った回数を表示します。スコアとパット数を入れると、アプリが自動的に算出するしくみです。

ボギーオンであれば、多くのゴルファーが高めの数字を出すことが出来ます。アベレージゴルファーが70%以上ボギーオン出来れば、80台でのプレーが見えてきます。プロがパーオン率で70%を超えるとツアーで上位に入るように、90切りを目指すゴルファーは、70%以上のボギーオンを目指すと、良い指標になりそうです。

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