バンカーから寄せワンが取りたい!サンドウェッジの選び方 3のポイント
2016年1月9日(土)午後1:22
「WGC キャデラックマッチプレー選手権」は世界ランク1位のローリー・マキロイが圧倒的な強さで見事に優勝を飾りました。特に勝負どころでのバンカーショットは目を見張るものがありました。
ベスト16で松山英樹と対戦した際には前半を4アップで折り返すと、迎えた10番Par4ではピンまで約10mのバンカーショットを直接沈めてチップインバーディ。バック9のスタートホールで、その差を5アップに広げ勝負を決定付けるものとなりました。
決勝戦では前半の5番Par5で、対戦相手のウッドランドがガードバンカーから寄せきれずバーディを逃したのに対して、同じガードバンカーからピンそばに寄せてバーディ。リードを2アップに伸ばし、ここから6番、7番と3連続バーディを奪って4UPとするなど勝敗のポイントとなるバンカーショットとなりました。
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マッチプレーで見せたマキロイのバンカーショットに魅了されたゴルフファンも多いはず。
それでも多くのアマチュアゴルファーが苦手とするバンカーショット。グリーン周りのバンカーに一度はまってしまうと、なかなか抜け出せないゴルファーも多いのではないでしょうか。
「プロのようにバンカーから寄せワンが取りたい・・・」
そんなバンカーでの強い味方となるのがサンドウェッジです。
そもそもサンドウェッジってどんなクラブなの?
この世にサンドウェッジを誕生させたのは、メジャー大会を7度制しているグランドスラマー、ジーン・サラゼンです。
そんな伝説に残る偉大なゴルファーも、実はバンカーを苦手としていました。サラゼンはバンカーの練習に明け暮れ、様々なクラブでバンカー脱出を試みました。そして9番アイアンのソールに鉛で出っ張りをつけると、バンカーからのいとも簡単に打てることを発見しました。
これがサンドウェッジのはじまりです。そして、ソールの出っ張りは“バウンス"と呼ばれるようになりました。
今回は、数あるサンドウェッジの中から、バンカー脱出を簡単にするクラブを選びの基準を紹介します。
その1:バウンスの正体って何なの?
バウンスという言葉を聞いたことがあるゴルファーは多いかもしれません。
ウェッジの56や58といったロフト角の大きさを示す数字の横にある、8や12といった数字がバウンス角です。
これは水平面に対して、どれだけの角度でソールが出っ張っているかを表しています。
基本的に、この出っ張りが多いほどバンカーからの脱出は容易になります。
バウンスのあるサンドウェッジは、曲面のあるスプーンに例えられます。
硬いアイスクリームにもぐりこませようと力を加えると、スプーンの曲面が機能して、アイスクリームをすくうように動きます。
曲面のないただの棒では、アイスクリームに潜ってしまい、上手くすくえません。
このスプーンのような働きが、サンドウェッジの機能の正体です。
砂に潜り込もうとしたクラブが、バウンスに当たって砂を取るように、さながらアイスクリームをすくうように作用します。
バンカーの苦手なゴルファーは、まずこのバウンスの大きいサンドウェッジを選んでみるとよいでしょう。
注意したいのは、単純に角度の数字が大きいものではなく、出っ張っている部分自体が大きいものを見比べて選ぶこと。ソールの形状により同じバウンス角でも、その効果が大きいものと小さいものがあります。ソールの出っ張りが大きいほど、砂を取る力は強くなります。
その2:ソールの形状で何が変わるの?
最近のウェッジは一つのモデルでも様々なソール形状が用意されています。
サンドウェッジをバンカー専用と考えているのであれば、なるべくフラットなソールを選びます。ボールの手前にソールが当たった時に砂を弾くように作用します。これで砂ごとボールを飛ばすのがバンカーショットです。
ツアープロが好む、トレーリングエッジ(ソール後方)側を削り落とし、開いて使いやすくしているタイプは、抜けが良くロブショットなども打ちやすい反面、バンカーでは砂を弾く力が不足するため不向きです。
プロはこうしたウェッジを使う際、フェースを開いて、砂の爆発力を向上させます。
軟らかい砂であれば、その分ボールを弾く力が必要なので、ソールは大きめのものが合っています。
硬い砂の場合は、ソールが弾かれすぎると、ホームランのミスが出やすくなります。この場合は、バウンスが小さいモデルのほうが上手くいくかもしれません。
つまり、プレーするコースのバンカーの砂質によって、マッチするウェッジは変わってきます。あらかじめどんな砂かがわかっていれば、それにあうクラブを選択すると良い結果になります。
その3:意外と重要なシャフト選択
ゴルフショップに行くと、同じヘッドでも何種類ものシャフトが挿さっているものを見かけます。
バンカーが苦手ならば、迷わず重たいものを選びましょう。アイアンセットがカーボンシャフトなら軽量スチール、軽量スチールなら重量スチールといった具合です。重たいとすくい打ちになりづらく、バウンスを有効的に使うことができます。
特に力のない方や、女性ゴルファーは砂にクラブヘッドをもぐりこませる力が不足している場合があります。クラブ自体を重くして、砂にもぐりこませる力を増すとサンドウェッジの機能がより発揮できます。女性ゴルファーはバンカーが苦手なケースが多いですが、クラブを重くすることで良い結果が出るでしょう。
まとめ
サンドウェッジ クラブ選びのポイント
・サンドウェッジは、ソールが大きくフラットなタイプがやさしい
・ソールの大きさをチェックし、バウンス角の数字表記は参考にとどめる
・硬い砂の場合は、バウンスが小さいものが合うこともある
・クラブが重いほうがバンカーでは有利
以上のことをふまえて、今のサンドウェッジをチェックしてみてください。
ゴルフショップにならぶ様々なウェッジを見てみるのもいいかもしれません。売り場の中からきっとあなたを助けてくれる1本を見つけ出せるはずです。
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