【レッスン】あなたは大丈夫? アドレスの「バランス」が手打ちの原因に
2016年4月25日(月)午後1:55
シーズン9の第3回は引き続きスイングの基礎「アドレス」をレッスンしていきますが、今回のテーマはその“バランス"です。前回までに学んだ正しいアドレスの作り方やルーティーンに加え、アドレス時の適正な前傾角度、体重配分などを学ぶことで、腕と体が一体となったスイングを手に入れましょう!
アドレスのバランスが悪いと「手打ち」になる
まずは佐藤さんのアドレスのバランスをチェック。アドレスを作る時に気を付けていることは? という内藤コーチの質問に、「飛ばそうと思えば思うほど体とグリップエンドの距離が離れてしまうので、そこは気を付けています」と佐藤さん。その一方で、スタンスの幅や前傾の角度はあまり気にしていないとのお答えです。
そんな佐藤さんのアドレスを内藤コーチが真似したのが左の写真。右はプロが見せるような安定感のある構え方です。アドレスのバランスの悪さを指摘された佐藤さんは「かっこ悪いですね(笑)」と苦笑い。佐藤さんのように前傾の浅い棒立ち気味の構え方では、体重がかかと側に寄ってしまい「腕と体が一体となったスイングがしにくい」と内藤コーチは言います。
いわゆる「手打ち」状態になってしまうのです。
正しい前傾角の取り方をレッスン
正しいアドレスをすれば、クラブが緩やかな斜めのラインを描き、それに対して腕のプレーンが出来ていきます。まずは適切な前傾角を取る方法を見ていきましょう。最初は直立した状態からスタート。お尻はかかとよりも必ず後ろに置きます。
ここから肩の位置を前寄りにし、そのうえで重心を真下に下ろしてください。そうすることで上半身と足の角度が正しく取れ、しっかりとしたスイングの土台が出来ます。
ハンドダウンになり過ぎるのは“猫背"が原因
ここで佐藤さんから「屈めば屈むほどクラブが寝て、ハンドダウンになることに違和感があったので体を起こしていたんですけど…」と疑問の声が。これに対し、内藤コーチは「多くの方は肩が前に出た猫背の状態。これだとどこまでもハンドダウンになってしまう」と説明。胸を張った状態で背筋が伸びていれば、クラブの角度はフラットになり過ぎないと言います。
その具体的な解決策として、内藤コーチはクラブを使った矯正法を紹介。まず、背筋を伸ばした状態でシャフトを背骨に真っすぐ当てます。スタンスは肩幅くらい。そして頭をシャフトから離さずに、膝を伸ばしたまま体を前傾させましょう。
その後に膝を軽く曲げれば安定した土台が完成。そこから腕を垂らしてアドレスを作ります。
「腕で体がホールドされてる感覚」と佐藤さんが話すように、この構えをすれば脇が締まり、体の回転でクラブをコントロール出来るアドレスが生まれるのです。
レッスンが腑に落ちた様子の佐藤さんも、この構えからナイスショットを披露。「クラブと体が一体になった感じ」と手応えの佐藤さんに対し、内藤コーチからは「ヘッドスピードも飛距離もかなりアップした」と嬉しい言葉が飛び出しました。
構え一つで手打ちから体幹と腕が同調したスイングに変貌します。打ってみれば違いは一目瞭然。今から明日から、お試しください!
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今から!明日から!みんなのための「あすゴル!」
毎週日曜日放送、ツアープロコーチの内藤雄士氏が明日のゴルフに即役立つレッスンを分かりやすく紹介していく15分のレッスン番組。今年で5年目を迎えた「あすゴル」はシーズン9を好評放送中。ゲストはモデルで女優の佐藤詩子(さとう・うたこ)さん。ベストスコアは「82」ですが、長いブランクを経て最近ゴルフを再開したばかり。内藤コーチのレッスンを受けて上達を目指します。