国内女子

開幕4試合でパーオン率1位のショットメーカー・木戸愛がオフの合宿で取り組んだこと

2017年3月31日（金）午後3:20

　今年は、1月にタイで2週間、みっちり練習をしてきました。タイ合宿は今年初めて。以前からタイで合宿していた（笠）りつ子さんにお願いして参加させてもらったんですが、タイの練習場は距離が300ヤードあって、しかも直接芝から打てるなど環境抜群。朝から晩までボールを打ち続けるなどけっこうハードな毎日を過ごしましたが、その分、いい練習ができました。

　練習の中で、課題のひとつとして取り組んだのは100ヤード以内のショートゲームです。もともとはショットには自信があって、自分では“ショットメーカー"だと思っているんですが、このところずっとショットが良くなくて。そのショットの状態が昨シーズンあたりから徐々に戻ってきたので、さらに精度を上げたいと球を打ち続けました。
内容的には、基礎練習が中心です。ひたすら10ヤード、20ヤード、30ヤードの反復練習。自分で言うのもなんですが、けっこうな量を打ち込みました。

　今シーズン、上位に食い込めるかどうかも、パッティングを含めた100以内の出来がカギになると思います。昨シーズン、予選で調子を上げていけなかった時でも、100以内が良かった時には優勝争いに絡むことができましたからね。よく言われるように、やっぱりショートゲームは大事ですね。

　今年の目標は、まずは１勝を挙げることです。５年前の12年に「サマンサタバサ」で初優勝をして以来、いいところまではいくことがあってもなかなか勝てない日々が続いていますからね。トーナメントで勝つことは本当に大変なことなんですが、何とか今年はその目標を達成したいです。そのためにも1試合1試合、出場する試合はすべて全力投球でいきたいと思っています。

　幸い、今年はオフにいい練習ができたし、メンタル面でもりつ子さんのアドバイスや後押しを受けて、いい方向に向かっているので自分でも楽しみです。

　でも、しばらく優勝してないからな。優勝したら、嬉しさのあまり涙も鼻水もヨダレも全部出ちゃうかも（笑）。とにかく今シーズンは目標達成を目指して、必死に頑張りたいと思います。

<プロフィール>
木戸愛（きど・めぐみ）
　1989年12月26日、神奈川生まれで、プロレスラーの木戸修を父に持つ。2008年プロデビュー。12年の「サマンサタバサガールズコレクション」で初優勝。'16シーズンは、2位2回（1回は2位タイ）を含むトップ10入り6回で、賞金ランキング19位に。今季は定評のあるショットの精度をさらに上げて、2勝目を狙う。

（この記事は、夕刊フジ 2017/3/16発売号より転載しています）

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