アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）やカリー・ウェブ（豪）らが歴代チャンピオンに名を連ねるビッグイベントで、タイガー・ウッズ（米）の姪っ子シャイアン・ウッズ（米）がメジャーツアー初優勝を飾った。

　欧州＆豪州女子ツアー共催のボルビックRACVレディスマスターズは現地時間9日、豪州のRACVロイヤルパインズリゾートを舞台に最終ラウンドの競技を終了。2日目から首位を走ったウッズはこの日出だしの1番パー4で幸先の良いバーディを奪うと尻上がりに調子を上げ、サンデーバック9を3アンダー33にまとめ4アンダー69をマーク。通算16アンダーで逃げ切りミニツアーのサンコースト・レディス・シリーズに続く、嬉しいプロ2勝目を飾った。

「もの凄く達成感を感じています」。プロになって2年、ようやく手にした金星に感無量のウッズ。「昨年から欧州女子ツアーに参戦することが出来て、ここで私は多くのことを学びました。オフシーズン、アリゾナでコーチと合宿を行い、そこで“今年こそキミの年になる”と言われていたんです。この4日間、勝負どころの終盤スコアを伸ばせた自分を自分で褒めてあげたい！」。知名度先行だったウッズだが、これで実力の方もお墨付き。スター不足が叫ばれるアメリカ勢だが、救世主誕生の予感が漂い始めた。

　その他上位勢は、2打差の単独2位に全豪アマチャンピオンの韓国系オーストラリア人、リー・ミンジー。通算12アンダー3位タイにカミラ・レンナース（スウェーデン）とステイシー・リー・ブレグマン（南ア）が入り、最終日に7アンダー66と爆発したキャロライン・ヘドバル（スウェーデン）が通算9アンダー5位タイに食い込んだ。

　またベストスコア8アンダー65を叩き出したベレン・モゾ（スペイン）が通算8アンダーでジェシカ・コルダ（米）らと並び8位タイで終戦。前日39位タイに低迷していた歴代チャンピオンのひとり、ヤニ・ツェン（台）が『66』をマークし通算7アンダー10位タイで4日間の競技を締めくくった。