プロ5年目酒井 プレーオフ制して涙のツアー初V!
2014年6月29日(日)午後4:29
国内女子ツアーのアース・モンダミンカップは29日、千葉県のカメリアヒルズカントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を行い、前日トーナメントレコードタイ&自己ベストとなる「64」をマークしてトップに立った酒井美紀と、現在賞金ランキング1位のアン・ソンジュ(韓)が通算17アンダーで並んでプレーオフに突入。2ホール目でティーショットを池に入れたアンに対し、きっちり刻んだ酒井がパーをセーブして嬉しいツアー初優勝を手にした。
今季は第2戦のヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップでプレーオフ負け、第5戦のスタジオアリス女子オープンで単独3位、第12戦の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン2位タイと優勝にあと一歩まで迫っていた酒井。最終18番を終えて2打のリードを保っていた時点でツアー初Vはゆるぎないものかと思われたが、アンが2オンに成功、イーグルを奪取したことで勝負はプレーオフに持ち込まれた。
相手は今季4日間大会3戦2勝のアン。一方で酒井はプロになってこれまで4日間大会でトップ10はなかったが、打つ瞬間には「緊張はなかった」という。プレーオフ1ホール目は互いにパー。そして迎えた2ホール目、ついに待ちに待った瞬間がやってきた。酒井のティーショットがフェアウェイをとらえたのに対し、アンの第1打は池に。そこからアンも粘りを見せたが、最後は酒井がパーパットを沈めてツアー5年目にして初の栄冠に輝いた。
上位陣は通算15アンダー単独3位に全美貞(韓)、通算14アンダー単独4位にテレサ・ルー(台)。昨季最終戦以来のツアー通算14勝目を狙った大山志保はスタートから5ホールで4バーディを奪う快調な滑り出しを見せたが、6番以降は一つもバーディを奪うことが出来ず通算13アンダー単独5位に終わった。
また、前日まで苦しんでいた昨季賞金女王の森田理香子が、最終日に5アンダー67の猛チャージで通算7アンダー19位タイ。横峯さくらは通算5アンダー30位タイで4日間の競技を終えている。