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松山英樹が11億円ボーナスの大チャンス!PGAツアー年間王者が決まる「FedExCup(フェデックスカップ)プレーオフシリーズ」の仕組みとは
2017年8月22日(火)午後7:00
ウィンダムチャンピオンシップで2016-17年度のレギュラーシーズンを終了したPGAツアー。次戦の「ザ・ノーザントラスト」からは、PGAツアーのシーズンチャンピオン・年間王者を決める「FedExCup(フェデックスカップ)プレーオフシリーズ」が始まります。今シーズン松山英樹の活躍で、この「FedExCup(フェデックスカップ)」や「FedExCupポイント」という言葉、さらには「年間王者で約11億円!」という話題を耳にしている方も多いのではないかと。そこで、改めてFedExCupプレーオフシリーズの仕組みについてまとめてみました。
「FedExCup(フェデックスカップ)」とは、2007年から始まったPGAツアーのシーズンで競うポイントレース。スポンサーは世界的物流会社のFedEx社です。各大会ごとに順位によってポイントが割り振られ、優勝者には通常の大会では500ポイント。マスターズ・全米オープンなどのメジャー大会や、PGAツアーの旗艦大会であるザ・プレーヤーズチャンピオンシップでは600ポイント、WGC(世界ゴルフ選手権)では550ポイントが割り振られます。レギュラーシーズン終了時点で、FedExCupポイントランク125位以内の選手には、来シーズンのPGAツアーシード権が与えられます。
2016-17シーズンの松山英樹は、高ポイントのWGCで2勝を挙げたほか、メジャー大会での上位フィニッシュも多かったことで、レギュラーシーズン終了時点で2,869ptを獲得し、堂々のランキング1位。2位は全米プロゴルフ選手権を勝ったジャスティン・トーマス、3位が全英オープン優勝のジョーダン・スピースと、今シーズンの松山がいかに安定感ある活躍を見せたかがわかります。
<2016-17シーズンのプレーオフシリーズ>
第1戦 ザ・ノーザントラスト 125名
第2戦 デルテクノロジーズチャンピオンシップ 100名
第3戦 BMWチャンピオンシップ 75名
第4戦 ツアーチャンピオンシップ 30名
各大会の優勝ポイントはなんと2,000ポイント。メジャー大会によりも高い通常のトーナメント4勝分のポイントが付与され、勝敗や順位でポイントランキングは大きく変動します。ちなみに既に2,869ptを稼いでいる松山英樹は、昨年30位で最終戦に出場したJ.Bホームズの第3戦終了時のポイントが1,618pt(うちシーズンポイントは956pt)だったことを鑑みると、最終戦までの出場は決まっているといってよいでしょう。
最終戦の「ツアーチャンピオンシップ」まで勝ち進んだ30名は、それまでの獲得ポイントがリセットされ、1位=2,000ポイントから順位に応じてポイントが新たに配分されます。このポイントリセットによって、圧倒的大差のない緊迫した状況で選手たちはプレーすることになります。最終戦を終えた時点で、ポイントランキング最上位の選手に、PGAツアー年間王者の栄冠と、1000万ドル(約11億円)というビッグボーナスが与えられます。
2016年はローリー・マキロイがプレーオフシリーズで2勝を挙げて初の年間王者に。そのほか歴代王者をみるとジョーダン・スピース、ヘンリク・ステンソン、唯一の複数回王者であるタイガー・ウッズなど実力者の名前がズラリ。ちなみに、過去1番の「下克上」を果たしたのは、2014年ランキング69位でプレーオフシリーズに臨んだビリー・ホーシェルです。
<FedExCupの歴代年間王者>
2016 ローリー・マキロイ
2015 ジョーダン・スピース
2014 ビリー・ホーシェル
2013 ヘンリク・ステンソン
2012 ブラント・スネデカー
2011 ビル・ハース
2010 ジム・フューリック
2009 タイガー・ウッズ
2008 ビジェイ・シン
2007 タイガー・ウッズ
全てのプレーヤーに年間王者の可能性が残された「FedExCupプレーオフシリーズ」。人によっては、日本プロ野球のクライマックスシリーズで議論になるように、シーズンの成績が重視されないことに疑問を抱かれるかもしれませんが、PGAツアー年間王者の栄誉と、1000万ドルの高額ボーナスが獲得できるチャンスが最終戦まで残されているというフォーマットは、選手たちのモチベーションを大いに刺激しており、そこからの熱いプレーにファンが熱狂していることは間違いないでしょう。
そして私達の願いは、松山英樹の「日本人初」となるPGAツアー年間王者の姿。2016-17シーズンのPGAツアー、最後の最後まで目が離せません。
今年で11シーズン目の年間ポイントレース「FedExCup」
「FedExCup(フェデックスカップ)」とは、2007年から始まったPGAツアーのシーズンで競うポイントレース。スポンサーは世界的物流会社のFedEx社です。各大会ごとに順位によってポイントが割り振られ、優勝者には通常の大会では500ポイント。マスターズ・全米オープンなどのメジャー大会や、PGAツアーの旗艦大会であるザ・プレーヤーズチャンピオンシップでは600ポイント、WGC(世界ゴルフ選手権)では550ポイントが割り振られます。レギュラーシーズン終了時点で、FedExCupポイントランク125位以内の選手には、来シーズンのPGAツアーシード権が与えられます。
2016-17シーズンの松山英樹は、高ポイントのWGCで2勝を挙げたほか、メジャー大会での上位フィニッシュも多かったことで、レギュラーシーズン終了時点で2,869ptを獲得し、堂々のランキング1位。2位は全米プロゴルフ選手権を勝ったジャスティン・トーマス、3位が全英オープン優勝のジョーダン・スピースと、今シーズンの松山がいかに安定感ある活躍を見せたかがわかります。
プレーオフシリーズ4戦はノックダウン方式 125名から30名に絞られる
レギュラーシーズンでランキング上位125位までの選手は、ノックダウン方式のサバイバルレース「FedExCupプレーオフシリーズ」に進出することができます。プレーオフシリーズは全4大会。各トーナメントを消化するごとに、ポイントランキング順に125名→100名→70名→30名と絞られていきます。<2016-17シーズンのプレーオフシリーズ>
第1戦 ザ・ノーザントラスト 125名
第2戦 デルテクノロジーズチャンピオンシップ 100名
第3戦 BMWチャンピオンシップ 75名
第4戦 ツアーチャンピオンシップ 30名
各大会の優勝ポイントはなんと2,000ポイント。メジャー大会によりも高い通常のトーナメント4勝分のポイントが付与され、勝敗や順位でポイントランキングは大きく変動します。ちなみに既に2,869ptを稼いでいる松山英樹は、昨年30位で最終戦に出場したJ.Bホームズの第3戦終了時のポイントが1,618pt(うちシーズンポイントは956pt)だったことを鑑みると、最終戦までの出場は決まっているといってよいでしょう。
最終戦はそれまでのポイントをリセット!最後まで白熱した戦いに
最終戦の「ツアーチャンピオンシップ」まで勝ち進んだ30名は、それまでの獲得ポイントがリセットされ、1位=2,000ポイントから順位に応じてポイントが新たに配分されます。このポイントリセットによって、圧倒的大差のない緊迫した状況で選手たちはプレーすることになります。最終戦を終えた時点で、ポイントランキング最上位の選手に、PGAツアー年間王者の栄冠と、1000万ドル(約11億円)というビッグボーナスが与えられます。
2016年はローリー・マキロイがプレーオフシリーズで2勝を挙げて初の年間王者に。そのほか歴代王者をみるとジョーダン・スピース、ヘンリク・ステンソン、唯一の複数回王者であるタイガー・ウッズなど実力者の名前がズラリ。ちなみに、過去1番の「下克上」を果たしたのは、2014年ランキング69位でプレーオフシリーズに臨んだビリー・ホーシェルです。
<FedExCupの歴代年間王者>
2016 ローリー・マキロイ
2015 ジョーダン・スピース
2014 ビリー・ホーシェル
2013 ヘンリク・ステンソン
2012 ブラント・スネデカー
2011 ビル・ハース
2010 ジム・フューリック
2009 タイガー・ウッズ
2008 ビジェイ・シン
2007 タイガー・ウッズ
全てのプレーヤーに年間王者の可能性が残された「FedExCupプレーオフシリーズ」。人によっては、日本プロ野球のクライマックスシリーズで議論になるように、シーズンの成績が重視されないことに疑問を抱かれるかもしれませんが、PGAツアー年間王者の栄誉と、1000万ドルの高額ボーナスが獲得できるチャンスが最終戦まで残されているというフォーマットは、選手たちのモチベーションを大いに刺激しており、そこからの熱いプレーにファンが熱狂していることは間違いないでしょう。
そして私達の願いは、松山英樹の「日本人初」となるPGAツアー年間王者の姿。2016-17シーズンのPGAツアー、最後の最後まで目が離せません。
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