石川遼「悔しい気持ちでいっぱい」最終ラウンド後インタビュー
2017年10月3日(火)午前10:21
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―今日のラウンドを振り返って
10位とか20位からスタートしてこのスコアならば良いラウンドだ思うが、9アンダーが必要だと思っていたので、そこしか見ていなかった。4打足りていなかったので、良いゴルフには感じなかった。
―上位進出にはビッグスコアが必要だったが、どんな感情で臨んだ
本当にここで特別なことをやろうとしても何も意味がないので、こういう状況を作ったというか、それは今までの自分なので、今日だけ良いことがあればいいなっていう感情もなかった。いつも通りやるしかなかったので、非常に悔しい気持ちでいっぱいだった。
―入れ替え戦を振り返ってみて、感じたもの、得たものは
自分の現状をよく知ることが出来たのが正直なところ。もし初日の2ホールでプラス4とかダボが無かったとしても、今から6打良いだけなので、優勝は23(アンダー)以上だし、1試合も優勝に届くことは無かった。
トップ10はあったが、ギリギリ行ったような感じだったので、それが今の現状だなと思う。技術的に下手になっているかは分からないが、ゴルフ力というか総合力が落ちているのは間違いない。ここからどう自分で上げていくかだと思うし、認めざるを得ない状況で悔しいが、しょうがない。
―ケガから復帰してのシーズンでしたが、振り返ってみて
体はかなり良くなった、見違えるように良くなった感じがして、復帰した時も不安はなかったが、その時に比べても体重が3キロくらい、飛距離もヘッドスピードも上がっている。
これから年末まで日本のトーナメントに出場したいと思う。それに向けても自分にとっては良い材料はいっぱいある。自分のゴルフ人生というかキャリアという意味ではどこでプレーしてても、自分の目指すゴルフをするというのが、アメリカでも、南米でも、日本でも変わらないと思う。来年はウェブドット(コムツアー)の資格はあるみたいなので、今日9アンダー出すつもりでいたので、何も考えていないが整理したい。
世界中で出れる試合があるのは幸せなことだと思うし、自分を向上させていくために試合を戦っていくという気持ちを持ちたい。PGAでやっているときはスコアや予選カットラインに追われている部分があって結果が残せなかった。自分の技術や実力をなかなか信じることが出来ずに、それが上手く行かなかった時に、それが実力だなと思いこんだ部分があったので、それは仕方がない。これは今後につなげて、この悔しい思いを将来にぶつけていきたいという気持ちでいっぱい。
―PGAツアーの魅力、プレーしたいという気持ちは強まった
PGAツアーはモチベーションを上げてくれる要素が多い。選手やコース、非常に魅力のあるツアーだと思う。本当はPGAでの機会を活かさなければならなかった。良い方向に活かせなかった4年間だったと思う。1年目から苦しい思いをして、上手くいくイメージが無かった。メンタル的な部分が問題なのかもしれない。
今後は違って、今までと同じ経験をすることはありえないので、過去は過去として未来に活かしたいし、いかに今に集中できるか、この4年間は苦しかったと思う。今はどうかと言われると、悪いところはかなり減ってきた。良い部分も感じられているし、これから先が勝負じゃないかなと思う。