ニュース・コラム

欧州男子

D.ジョンソンが“飛距離論議”に言及 「重要なのはカップイン」

2018年1月19日(金)午後5:19

 世界1位のダスティン・ジョンソン(米)は、誰もが認めるロングヒッターのひとり。これ以上の飛距離アップには興味がなく、ゴルフボールの改良にも否定的だ。

 欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権に出場中のジョンソンは開幕前日の水曜日、BBCスポーツに対して次のようにコメントしている。

 「そんなに楽々と優勝できる選手がどこにいるんだい? (ボールを変更すれば)僕らプレーヤーがコースを攻略するという本来の醍醐味がなくなってしまう。様々な議論があるが、重要なのはどれだけ遠くへ飛ばすかではない。カップへ入れることなんだ」

 この発言がただの大風呂敷でないことは、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで見せたパフォーマンスが十分に証明してくれる。ジョンソンが433ヤードの12番パー4で放ったティーショットは下り傾斜を利用して転がり、カップからわずか数センチのところにつけた。

 昨年11月のヒーロー・ワールドチャレンジでは、トーナメントホストのタイガー・ウッズ(米)の隣に座り「むしろ距離を縮めることに賛成だ」と話したジョンソン。

 「プロスポーツの中にはひとつのボールで競うものもある。たとえば野球では、体が大きく強靭な選手が小柄な選手よりも遠くへ飛ばす。つまり遠くへ飛ばすために必要なスピードを得た選手にアドバンテージが与えられるんだ。同じボールで競い合うというのはそういうことだ」と語り、ボールの改良による飛距離アップの議論を暗に否定する。

 「ボールに規制がかかれば出場選手全員に同様の規制がかかるだけ。私はどんな状況でも平均以上に遠くへ飛ばすだろう」と、ボールの変更に左右されない強い意志をアピールした。
 

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