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L.ドナルドの連覇に黄信号 L.スラッテリーがリード広げる

2011年10月9日(日)午前11:12

 世界ランキングNo.1のルーク・ドナルド(英)の連覇に黄信号が灯る中、同ランク328位の伏兵リー・スラッテリー(英)が欧州ツアー初優勝に王手をかけた。

 同ツアーのマドリード・マスターズ(スペイン、エル・エンシン・ゴルフホテル)は、現地時間8日に第3ラウンドの競技を終了。快晴に恵まれたこの日、後続に1打差をつけ単独首位からスタートしたスラッテリーが、ノーボギーの3アンダー69をマーク。通算14アンダーとして、2位タイのブレット・ランフォード(豪)、ロレンゾ・ギャグリ(伊)から2ストロークのリードを奪った。

 通算11アンダー4位タイにフランセスコ・モリナリ(伊)、オスカー・フローレン(スウェーデン)らが続き、通算10アンダー単独7位にエドアルド・デ・ラ・リバ(スペイン)がつけている。

「今日はゴルフがとにかく安定していた。ミスらしいミスがほとんどなかったからね。いくつか惜しいパットはあったけれど、この内容にはとても満足」と語ったスラッテリー。現在賞金ランキング136位と来季のシード権にまだ手が届いておらず、最終日はシードと初優勝、2つの大きな目標を叶えるビッグチャンスだ。

「それを意識しないでプレーできれば一番良い。“ピンクの象”を頭の中に思い描いてはいけないと言われたら、余計そのことばかり考えてしまうもの。いかに平常心で回れるかが勝敗の鍵を握る」と現在自分が置かれた状況を冷静に分析したスラッテリー。これまで華やかな舞台とは無縁だった男が、スペインの地でひと花咲かすことができるだろうか?

 ディフェンディング・チャンピオンのドナルドは、中盤まで順調にスコアを伸ばしながら、前日同様に終盤でつまずいた。2日目は16番と18番でボギーを叩いて後退したが、この日はさらに14番でのボギーが加わり、上がり5ホールで3ボギーの不本意な内容。5つバーディを奪いながら2つしかスコアを伸ばせず、通算8アンダーは首位と6打差の10位タイに足踏み状態。欧米両ツアーでの同時賞金王がかかっているだけに、最終日は苦手ホールの克服が急務となる。

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