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S.ガルシア11打差圧勝! 亡きセベに捧げる復活V

2011年10月24日(月)午後0:55

 セルヒオ・ガルシア(スペイン)が偉大なる母国の先輩セベ・バレステロスに捧げる復活優勝を飾った。

 ガルシアにとって待ちに待った瞬間がようやく訪れた。12歳のときクラブチャンピオンに輝いたホームコース、クラブ・デ・カンポ・デル・メディタラネオ(スペイン)を舞台に行われた欧州ツアーのカスティーヨ・マスターズで主役が逃げ切り、3年ぶりに勝利の美酒に酔いしれた。

 2008年11月に同ツアー2009シーズン開幕戦のHSBCチャンピオンズに勝って当時の世界ランクでタイガー・ウッズ(米)に次ぐ2位に浮上したガルシアだったが、その後状況は一変。優勝どころか世界ランクトップ75圏外にまで落ち込んだ。

 しかし今週は「お母さんのお乳で癒された気分」と母国の空気にどっぷり浸かり2日目『63』、3日目『64』の好スコアで後続に8打差の単独首位からスタートした最終日「気を緩めるつもりはない」と、中盤4連続を含む9バーディ(1ボギー)を量産。再び『63』のビッグスコアで通算27アンダーまでスコアを伸ばし、2位に入った同郷のゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン)に11ストロークの大差をつけて逃げ切り、同ツアー通算9勝目を飾った。

「これはセベに捧げる1勝」と5月に54歳の若さで脳腫瘍が原因で急逝したバレステロスを思い、天を仰いだガルシア。“神童”の名を欲しいままにし、生前のセベに可愛がられた彼が3年のスランプを経て再びウィナーズサークルに戻った瞬間、脳裏に浮かんだのは、不屈の闘志でヨーロッパのゴルフ界を引っ張った母国の英雄のことだった。

 11打差での優勝は史上3番目の最多ストローク差優勝であり、今季の欧州ツアーでの最多ストローク差V記録だった。

 その他、通算15アンダー3位タイにアレクサンダー・ノレン(スウェーデン)とリッチー・ラムゼイ(スコットランド)に入ったが、ディフェンディング・チャンピオンのマッテオ・マナッセロ(伊)は通算5アンダーで35位タイに終わった。

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