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海外男子

小さく上げて大きく振れば距離感も合ってくる 平石武則プロのアプローチ講座

2018年4月20日(金)午後1:56

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 アプローチの距離感が合わない。アマチュアゴルファーには、そんな悩みを抱えている人が多いようですが、たしかに多くの人の打ち方を見ていると、「距離感が合わないのも当たり前」と思ってしまいます。

 その打ち方とは、バックスイングは大きく、フォロースルーは小さいスイングです(写真①)。アプローチなので、距離的にもそんなに大きなバックスイングを取る必要がないのに、何故かフルショットのように大きく振り上げ、ダウンスイングからインパクトで減速しながらボールを打つ。極端なケースになると、インパクトでヘッドを止めてしまう人もいます。残念ながらこのような打ち方だと、最終的に手の調整が必要になってしまうので、距離感が合わないのはもちろん、ショット自体も安定しません。

 
写真①
 
 ここまでの説明で分かるように、距離感を合わせるためには、バックスイングは小さく、フォロースルーは大きく振り出すスイングをしなければいけません(同②)。大きく振り出すといっても、振り回せと言っているわけではなく、ヘッドの動きを止めないで距離感を考えながらクラブを振り出していく。そうすれば、距離感のイメージが出しやすくなります。

 
同②

 もうひとつ、アプローチのレッスンをすると、「ボールをどこに置けばいいのか?」という質問をよく受けるのですが、これに関しては、自分がコンタクトしやすい場所に置けばいいでしょう。右に置いても左に置いても自由。ボールの位置が重要なのではなく、自分にとって当たりやすい場所かどうかが重要なのです。

 また、スタンスの向きに関しても、スクエアでなければいけないとか、オープンに構えたほうが寄りやすいというようなことはありません。ただし、オープンに構えたときは、体の向きに振り出すことだけを忘れないように。時々、体は左を向いているのにヘッドを真っすぐ出していく人がいますが、このようなスイングをしていると、手と体の動きがバラバラになってしまうのでショットが安定しなくなります。くれぐれも気を付けてください。
 

平石武則(ひらいし・たけのり)

1960年2月26日兵庫葉生まれ。高校時代は東洋大姫路高野球部野球部に所属し、77年夏の甲子園で優勝。ゴルフを始めたのは高校卒業後で、83年にプロ入り。初優勝は01年8月の久光製薬KBCオーガスタ。夏に強いゴルファーとして知られた。シニアツアーでも活躍し、15年の日本シニアオープンで初のメジャータイトルを獲得。

 

(この記事は、夕刊フジ 2018/4/12発売号より転載しています)

 
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