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メジャーチャンプのY・E・ヤンが見せた秋吉・上井との違いとは?細川和彦プロが解説

2018年4月30日(月)午後5:00

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 国内男子ツアーの中日クラウンズ(愛知県 名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース)はY・E・ヤン(韓)の優勝で幕を閉じた。コースセッティングアドバイザーを務めた細川和彦プロが今大会を振り返った。
 

 中日クラウンズは名門コース、伝統のある大会なので、ギャラリーの皆さんが観ていて楽しんでもらえるようなコースセッティングにしました。特に最終日の18番はスタンド前にボールが集まるようなところに切ってあげて、ギャラリーに盛り上げてもらう。あとは選手がそれに答えてくれれば良いかなって感じで設定しました。

 それと天候にも助けられましたね。火曜日に雨が84ミリも降ったのでグリーンも多少柔らかくなり、大会期間中は天気が良く、徐々に硬さ、早さが戻ってきたりと選手の時以上にコースセッティングには頭を使いました。

 大会運営側の立場だけを考えるのではなく、選手目線のことも配慮しないといけないので、そのバランスがとれたコース設定にするのは非常に難しいんですけど、今回は天候に助けられたこともあり上手くいきましたね。

 これはかなり得する情報だと思うんですけど、コース設定するときに心がけていることがあって、初日は厳しくして選手のモチベーションを良い意味でも悪い意味でも緩めさせないようにしています。それで2日目までのスコアを見て3日目以降は難易度を調整していきます。なので4日間トータルで誰にでもチャンスがある、接戦になるようなコースセッティングを目指してやっているつもりです。

 昨年は宮里優作選手が最後バーディパットを沈めて優勝、今大会も最後少し開きましたけど、4日間通して優勝する人が絞れなかった戦いになったので満足しています。

 やっぱり、自分らもそうですけど、選手、ギャラリー、全ての人が「男子の試合観ていて楽しかった」、「観に来てよかった」って思ってもらえるのが一番の理想ですよね。

 大会を振り返ると、優勝したY・E・ヤン選手は海外メジャーチャンピオンなので、流石の貫録でしたね。青木会長もおっしゃってたんですけど、勝ち方を知ってますよ。難しければ難しいほどコースの攻め方、頭の切り替えが上手く出来てるなって僕自身も観てて思いました。

 その差が初優勝を目指していた秋吉翔太選手、上井邦裕選手との違いですよね。それでもこの2人にとっては良い経験になったと思いますよ。なのでこの経験を生かして一気に勝てるのが一番ですけど、変に悔しがって落ち込むんじゃなくて次戦以降にしっかりと繋げていってほしいですね。

 今シーズンは毎試合で誰が優勝するか分からない展開が続いていて、新しい色々な顔ぶれも出てきているので、引き続き男子ツアーの盛り上がりには注目です。

関連番組

2018 中日クラウンズ
4月26日(木)~4月29日(日)

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