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「最も大切なのはライの見極め」高山忠洋のロブショットの打ち方①

2018年7月13日(金)午後0:28

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 グリーン周りのアプローチの中でも難しいといわれるロブショット。たしかに、ランニングアプローチなどと比べると、それなりの技術が必要ですが、やり方を覚え、練習を積めば誰でもできるようになります。スコアメイクのためにも覚えておいたほうがいいでしょう。

 ロブショットで最も大切なのは、ライを見極めることです。実を言うと、アマチュアゴルファーのほとんどがこの時点で失敗をしています。

 基本的にロブショットができるのは、フェアウェイでもラフでもボールが芝に浮いていて、地面とボールとの間に隙間があるとき(写真①の向かって右側のボール)。同①の左のボールのように沈んでいてヘッドを入れる場所がない場合は、ロブショットは諦めることが大切です。
 
写真①
 
 また、ボールが浮いていても逆目の場合は要注意(同②)。逆目の場合は、ヘッドが芝の抵抗を受けることがあり、その分距離感が狂うからです。
 
同②

 そもそもロブショットというのは、単にグリーンに乗せるだけでなく、できるだけピンに近づけたいというときに使うもの。だから、距離の予測が不可能な場合は、普通にランニングアプローチやピッチ&ランで狙うべきです。

 次にアドレスですが、高く打ち出すロブの場合は、当然、フェースを開きます。

このとき間違ってはいけないのは、グリップしてからフェースを開くのではなく、フェースを開いてからグリップすることです。グリップしてからフェースを開くと、インパクトではフェースがスクエアに戻ってしまうため、リーディングエッジが地面に刺さってザックリになる危険性が高くなります(同③)。必ず握ってから開いてください(同④)。
 
同③
 
同④
 
 アドレスでもう一つ重要なのは、フェースを開いた分だけ左を向くということです(同⑤)。これはフェースを開くとボールが右に飛びやすくなるからです。ボールの位置も少し左寄りにして、左を向いて構えるようにしましょう。
 
同⑤

高山忠洋(たかやま・ただひろ)
1978年2月12日和歌山生まれ。高校時代は野球部に所属。卒業後プロゴルファーを目指し、わずか3年後の99年にプロ入り。05年東建ホームメイトカップで初優勝。同年、全英オープンで初のメジャーも経験。08年にケガで苦しんだが、10年に復活優勝。11年は2勝を挙げて賞金ランキング2位に輝いた。ツアー通算5勝。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2018/7/5発売号より転載)

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