海外男子
注目の選手の72ホールデータを検証 WGC-ブリヂストンインビテーショナル
2018年8月8日(水)午後6:40
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ジャスティン・トーマスの優勝で幕を閉じた今年で最後となるWGC-ブリヂストンインビテーショナル。今週開催のメジャー「全米プロゴルフ選手権」の前哨戦ともいえる今大会の注目選手の公式データを、ゴルフジャーナリスト・アンディ和田氏が3つの表で分析した。
今回はPGAツアーの「ショットリンク」という公式データを元に注目の選手達の72ホールを検証してみました。まずは表その①。
表①
イーグル&バーディーに対してのボギー&ダブルボギー表、そしてパー5、パー4、パー3 別に分けた表です。ご覧の通り、今年優勝したトーマスと昨年優勝の松山のアンダーパーが優れているのは当たり前ですが、意外にも3位だったDJと31位のタイガー、39位の松山のアンダーパーが16アンダーで一緒だったこと。 差が表れたのは松山はパー4で通算7オーバー。 前年度優勝時は通算7アンダーだったので、今年はパー4のホールでのプレーが響いてしまったようです。
表②
これもどちらかというとベーシックな基本的データ。フェアウェーキープ、パーオン、合計パット数。 大会前からショットに不安を抱えていると語っていた松山のフェアウエーキープ、パーオンが劣っているのがわかりますね。しかし合計パット数は4日間で110パットと、優勝したトーマスや前年度16アンダーで優勝した時と全く同じでした。通算イーブンパーだったタイガーも、10打差をつけられたダスティン・ジョンソンと比べて4日間で合計パット数は同じ、フェアウェーとパーオンの数字でもあまり大きな差はありません。
表③
パーオンしたホールでのバーディーチャンスの長さを4つに分けた表。 バーディを試みた回数と沈めた回数(イン)となります。
・2メートル以内
・2メートルから5メートル以内
・5メートルから10メートル未満
・10メートル以上
この表だと、優勝したトーマスのアイアンショットの切れ味が抜群だったことがわかります(2メートル以内が10回)。4日間で16個のバーディーを奪ったDJが2メートル以内につけたのはトーマスの半分で5回のみでしたが、2メートルから5メートルに絡んだショットが20回(そのうち半分のチャンスを決めて10バーディー)。
タイガーは2メートル以内のベタピン絡みが3回のみと少なかったこと。 週末は「朝のウォームアップから体の切れが良くなかった」と語っていましたが、過去8回勝っているファイアストーンで力を発揮する事はできませんでした。
松山は4日間のパーオンが38回のみとショットメーカー松山らしくない数字になってしまいましたが、2メートル以内のチャンスは7回と優勝した前年度(5回)よりも2メートル以内のチャンスは多かったのは意外でした。しかし2メートルから5メートル以内のチャンスは4日間で9回、5〜10メートルも他の選手と比べると劣っていて全体的にチャンスは少なかったようです。
ツアープロのハイライトを見ているとチップインやバンカーからの直接カップインバーディーがありますが、今回調べた5人分で誰一人10メートル以上のパットは入れていないのも意外でした。
ゴルフ好きな皆さんもこのようにデータをもう少し細かく分けて分析してみると、自分の得意な所と課題点、コースとの相性などが見えてくるかもしれませんね。お試し下さい。
トーマス・タイガー・DJ・松山の公式データを比較
昨年のツアー年間王者のジャスティン・トーマスが連日60台のスコアを叩き出し通算15アンダーで優勝して幕を閉じたWGC-ブリヂストンインビテーショナル。期待されたタイガーは週末スコアを落とし失速。前年度優勝、ディフェンディングチャンピオンの松山英樹は、ショットの切れ味が今ひとつでオーバーパーフィニッシュ。 世界ランク1位のダスティン・ジョンソンが最終日チャージを見せるもののJTには届かず3位タイフィニッシュでした。今回はPGAツアーの「ショットリンク」という公式データを元に注目の選手達の72ホールを検証してみました。まずは表その①。
表①
イーグル&バーディーに対してのボギー&ダブルボギー表、そしてパー5、パー4、パー3 別に分けた表です。ご覧の通り、今年優勝したトーマスと昨年優勝の松山のアンダーパーが優れているのは当たり前ですが、意外にも3位だったDJと31位のタイガー、39位の松山のアンダーパーが16アンダーで一緒だったこと。 差が表れたのは松山はパー4で通算7オーバー。 前年度優勝時は通算7アンダーだったので、今年はパー4のホールでのプレーが響いてしまったようです。
表②
これもどちらかというとベーシックな基本的データ。フェアウェーキープ、パーオン、合計パット数。 大会前からショットに不安を抱えていると語っていた松山のフェアウエーキープ、パーオンが劣っているのがわかりますね。しかし合計パット数は4日間で110パットと、優勝したトーマスや前年度16アンダーで優勝した時と全く同じでした。通算イーブンパーだったタイガーも、10打差をつけられたダスティン・ジョンソンと比べて4日間で合計パット数は同じ、フェアウェーとパーオンの数字でもあまり大きな差はありません。
バーディチャンスの長さから"ショットの切れ味"がわかる
表③
パーオンしたホールでのバーディーチャンスの長さを4つに分けた表。 バーディを試みた回数と沈めた回数(イン)となります。
・2メートル以内
・2メートルから5メートル以内
・5メートルから10メートル未満
・10メートル以上
この表だと、優勝したトーマスのアイアンショットの切れ味が抜群だったことがわかります(2メートル以内が10回)。4日間で16個のバーディーを奪ったDJが2メートル以内につけたのはトーマスの半分で5回のみでしたが、2メートルから5メートルに絡んだショットが20回(そのうち半分のチャンスを決めて10バーディー)。
タイガーは2メートル以内のベタピン絡みが3回のみと少なかったこと。 週末は「朝のウォームアップから体の切れが良くなかった」と語っていましたが、過去8回勝っているファイアストーンで力を発揮する事はできませんでした。
松山は4日間のパーオンが38回のみとショットメーカー松山らしくない数字になってしまいましたが、2メートル以内のチャンスは7回と優勝した前年度(5回)よりも2メートル以内のチャンスは多かったのは意外でした。しかし2メートルから5メートル以内のチャンスは4日間で9回、5〜10メートルも他の選手と比べると劣っていて全体的にチャンスは少なかったようです。
ツアープロのハイライトを見ているとチップインやバンカーからの直接カップインバーディーがありますが、今回調べた5人分で誰一人10メートル以上のパットは入れていないのも意外でした。
ゴルフ好きな皆さんもこのようにデータをもう少し細かく分けて分析してみると、自分の得意な所と課題点、コースとの相性などが見えてくるかもしれませんね。お試し下さい。
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2017-18 WGC-ブリヂストンインビテーショナル
8月2日(木)~8月5日(日)