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海外男子

ルーキーは「呑まれる」ライダーカップ ベテランの経験がものをいう

2018年9月29日(土)午前11:00

 28日に開幕した米国選抜と欧州選抜の対抗戦「ライダーカップ」。CS放送「ゴルフネットワーク」で同大会の中継解説を務めるプロゴルファーのタケ小山氏に、1日目午前中の競技を終えたところで話を聞いた。
 
若手は空回り ベテランが仕事をした1日目午前
 ライダーカップデビューしたルーキーたちが、ちょっと空回りしましたね。ラームにしてもそうだし、フィナウやジャスティン・トーマスもイマイチでした。そんななか、ベテランたちがフォローしてゲーム的には面白かったです。力的にはアメリカの選手たちが非常にいいですね。完全アウェイでやりづらいとは思うんですが。

 スピースは安定していましたね。最後18番でやっちゃっいましたけどローズも良かったし、ダスティン・ジョンソンも終盤に元気になった印象です。「出たことがある選手はわかってる」という感じで、ベテランたちが仕事をしました。アウェイでも動じないミケルソンなんかも強いですし、ガルシアはマスターズ優勝以降全くダメですが、こういうイベントだと活躍するということで、メンバーに入れているんだと思います。

 やはり、ライダーカップは「経験」なんだなと。今年のサッカーW杯の日本もそうでしたけど、若いと雰囲気に飲まれてしまうんでしょうね。その若手たちが残りの2日間でどう変わってくるかが見どころになるでしょう。
 
タイガーはお疲れ気味 でも終盤シングルス戦に期待
 タイガーはちょっと疲れていましたね。フルスイングがありませんでした。マキロイもそんな感じでしたが、先週の日曜までツアーチャンピオンシップで1000万ドルの争いをしていた影響があったと思います。でも、徐々に振れてくれば活躍するのではないでしょうか。

 ただ、タイガーは自分の世界を作るタイプ。今日はリードとよく話していましたが、普段はあまり人と話しながらプレーをしないので、シングルス戦のほうが面白いと思います。
 
「天然のギャラリースタンド」が素晴らしいル・ゴルフナショナル
 それから会場のル・ゴルフナショナルですが、フランスのスポーツ省とフランスゴルフ連盟が「国の一番大きな試合をやるのはここだ」というビジョンを持って作ったコースなので、ギャラリーはとても見やすかったのではないでしょうか。

 天然のギャラリースタンド、日本で言えば「すり鉢状」になっているので、どこを歩いても選手たちとボールがギャラリーの目線の下にあるわけです。世界でみてもこうしたコースは少ないのではないでしょうか。おそらくTPCソーグラス(フロリダ州)をモデルにしていると思うのですが、そこでもそうなっているのは最後の17番、18番くらいで、18ホールほとんどがそのように作られているのが凄いです。観客が8万人入れるように作っているのも素晴らしい。スポーツをよく知っている国だと思います。

(写真提供:Getty Images)

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2018 ライダーカップ
9月28日(金)~9月30日(日)

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