「苦労して掴んだ出場権、1試合1試合を頑張りたい」川村昌弘が欧州ツアー最終戦生中継に電話インタビューで登場
2018年11月19日(月)午前11:52
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15日(木)までスペイン・ルミネGCで6日間に渡り行われたヨーロピアンツアー2019年シーズンのQスクール(最終予選会)に出場し、11位タイで出場権を獲得した川村昌弘選手が、CS放送ゴルフネットワークで放送しているツアー最終戦「DPワールドツアーチャンピオンシップドバイ最終日」の生中継中に滞在先のタイ・バンコクから電話インタビューで登場。
同中継で解説を務めヨーロピアンツアー参戦経験のある佐藤信人プロと、実況の皆藤慎太郎アナウンサーが、これまで世界40カ国を巡った“旅人ゴルファー”に喜びの声を聞きました。
─ 出場権獲得おめでとうございます
ありがとうございます。
─ そもそも世界を目指すようになったきっかけ
中学生のころに出たエビアン・マスターズのジュニアカップ(2007年)でプレーしたときに、こういうコースとか景色の中でやりたいなと思ったのがきっかけですね。14歳の時です。
─ 今回のQスクールについて
6日間の試合は高校時代に受けた日本のQT以来なので、やはり5日目、6日目は疲れましたね。終盤、自分は上がり3ホール全部ボギーでも(通過ラインの)25位以内は入れる順位だったんですけど、同伴で一緒に回っていた2人が(通過ラインギリギリの)15アンダー、16アンダーで、もうバタバタバタバタしてたので。それを見ていたらこっちまで緊張して。
最終ホールのパー5はトリプルボギーでも通ったんですけど、ティーショットから最後まで全部緊張しましたね。周りに釣られてオロオロして(笑)。でも良かったです。
─ それで一緒に回った人は
ひとりはティーショットを失敗したけどバーディを獲って通って。もうひとりは余裕なのにバタバタして、最後50cmのパーパットがジャストタッチで入って、通ってました。周りのギャラリーも状況をわかっているので、凄い祝福で、こっちまで泣きそうになりましたね。本当に良かったです。
─ 日本の試合と同じようにアグレッシブに攻めたのか
Qスクールでも、16番のパー5なんですけど、池の際に切ってあるピンに、10ヤード右でいいのにピンに打ったりして(笑)、結構ガンガンいってました。それが良かったのかもしれないですね。
でも、こっちで一緒に回った若い良い選手は、みんなドライバーで打ってましたね。狭いホールでも、みんなが刻むようなホールでもドライバーで打ってくるし。お互いアイコンタクトで「俺達は若いし、ガンガン行こうぜ!」みたいな感じがあったので、そういう選手が多いのかなと思いますね。一緒に回った、去年チャレンジで1勝しているフランスのロメイン・ロンガスクとかは、ガンガン狙っていて見ていて気持ちよかったですね。
─ 早く現地入りしたようだが観光的なことは
会場に入る前に1日だけバルセロナに泊まって、バルに行ったり、サクラダ・ファミリアに行ったり。ちょっとした観光してから(練習ラウンドを)2ラウンドづつ、トータル10ラウンドしましたね。
─ いまはタイに?
今はバンコクでちょっと休憩しています。明日、香港(HONMA香港オープン)に入って、練習ラウンドかなという感じですね。Qスクールの順位が良くて最後の1人で出場権が入ったので。もともとリザーブでは行くつもりだったんですけど、ギリギリ入れました。
そのあとは、モーリシャス(アフラシアバンク・モーリシャスオープン)にいって、サウスアフリカン(サウスアフリカンオープン)いって、そのあとインドネシアに戻る予定だったんですけど、同じ南アフリカでダンヒル(アルフレッド・ダンヒル チャンピオンシップ)があるので出ようかなと思っています。
─ 谷原秀人、宮里優作2人の先輩の後に続いた
嬉しいですね。2人の良い先輩がいろいろ教えてくれると思いますし、自分は出れる試合が限られているので、出れるを試合を頑張るというのが大事だと思うので。6日間、一生懸命苦労して掴んだ出場権なので、1試合1試合、出れる試合を頑張りたいですね。
最後に佐藤プロから「いま我々は欧州ツアー最終戦のドバイの生中継をやっていて、去年Qスクールにいた人もフィールドに何人かいるんですよ。来年はここまでたどり着くように頑張ってくださいね」というエールに「はい、最終戦まで出れるように頑張ります!」と応えた川村選手。その声は明るくて張りのあるエネルギーに満ちたものでした。
ヨーロピアンツアーの新シーズンは22日の「HONMA香港オープン」から開幕、川村選手の活躍が楽しみな2019年になりそうです。