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新ルールはゴルフ中継で勉強できる?PGAツアーでみたデシャンボーのセントリーTOC3日目のケース

2019年1月8日(火)午後6:31

 2019年1月1日よりゴルフの新ルールが適用されてからPGAツアーで最初の試合となったセントリートーナメントオブチャンピオンズ。

 小平智選手が救済を受ける際に肩の高さからボールをドロップしようとして同伴のブルックス・ケプカに「膝からだよ!」と指摘をうけたり、ブライソン・デシャンボー選手がピンを刺したままパッティングしたりと、新ルール適用で何かと話題の多い1週間となりました。幸い、今大会では新ルールの誤解によるペナルティはなかったようですが、今後しばらくは新ルールに関する話題が続きそうです。

 そんななか、大会3日目に新ルールと従来のルールとトーナメントならではのルールが混在したケースがありました。プレーヤーは先述のデシャンボー選手。同大会を中継したCS放送ゴルフネットワークの独自カメラがその一部始終を追いかけました。

 その出来事は18番パー5で起こります。2オンを狙ったデシャンボー選手のセカンドショットは大きく右にそれ、ギャラリースタンドを飛び越えた1番ホール付近に飛んでしまいます。



 3打目はそのスタンドを超えないとグリーンを狙えなくなるわけですが、ここではトーナメントならではの救済措置「臨時の動かせない障害物」が適用され、ホールと同じ距離で障害物のないエリアからプレーすることができます。これは従来と変わらないルールです。

 ルールオフィシャルがドロップエリアに指定したのは、グリーン右手前のギャラリースタンド前のラフ。ホールまでは約50ヤードの距離です。ここからデシャンボー選手はボールをドロップするわけですが、ここはいくつかの変更点があります。

 まずドロップする時の高さは先述したとおり膝の高さから。これは、屈んでも、片膝をついても、膝の高さからであれば問題ありません。ちなみにデシャンボー選手、この前日に「ドロップの高さは膝から肩の間にしてほしい」とこのルールについてコメントしていたばかり。それもあってか、屈んで手をお尻の裏から回してドロップする仕草をみせるなどおどけたポーズをみせ、ギャラリーからは笑いが起きていました。

 さらに、このケースでの新ルールが2つ。救済のニアレストポイントから1クラブレングスの距離にボールをドロップすることになりますが、その距離を測るクラブはパター以外の最も長いクラブ(実質ドライバー)となります。そして、これまではホールアウトするまで認められなかったボール交換も、救済を受ける際は可能となり、実際、デシャンボー選手はボールの傷をチェックした後でキャディから新しいボールを受け取って交換していました。



 こうして、さまざまな処置を経て仕切り直したデシャンボー選手の3打目は、奥に向かって下っていく傾斜のグリーンで右手前のホールロケーションながら、ピン約3M弱に寄せるナイスアプローチでバーディ。気持ちよく3日目を終えました。

 新ルールが施行された今年のプロゴルフ界、PGAツアーはもちろん、17日開幕の国内男子ツアーSMBCシンガポールオープンや、3月の国内女子ツアー開幕以降、ゴルフ中継ではこうしたシーンをたくさん観ることになりそうです。新ルールの勉強にはもってこいかも?

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2018-19 セントリートーナメント オブ チャンピオンズ
1月3日(木)~1月6日(日)

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