国内男子
支えてくれる存在のために今シーズンは暴れます!中西直人と木下稜介のラウンジトーク
2019年2月20日(水)午後0:37
CSゴルフネットワークで2月放送中の「ゴルフ真剣勝負 the MATCH」でマッチプレー対戦をした中西直人と木下稜介。過去日本アマで対戦経験もあり、今季はそろってレギュラーツアーで勝負するふたりが、その対戦時のことやお互いを支える存在のことなど、ざっくばらんにラウンジトークしました。
木下 ナオトさんと初めて会ったのは高校2年の時に出場した日本アマ(日本アマチュアゴルフ選手権)なんですよね。あの時、何とかマッチプレーまで勝ち上がったんですけど、初戦の相手が直人さんでした。覚えてます?
中西 覚えてるよ(笑)。でも、高校2年というのはビックリやな。そんなに若かったんや。
木下 そうなんです。実は、その時、僕のほうも衝撃を受けたんですよ。なんと直人さんのキャディーさん、杉澤(伸章)さんだったじゃないですか。
中西 そうそう。たまたま縁があってね。
木下 僕的には杉澤さんの顔見た瞬間、「これは勝たれへんな」と(笑)。
中西 でも、あの時メッチャ頑張ってたやん。正直、やる前はリョースケのこと知らんかったし、まあ普通にやったら勝てるやろと思ってたんやけど、前半で2つリードされたもんな。オレ自身、「これはヤバイかも」と思っていたら、杉澤さんから、「この子、メチャクチャ上手い。だから何とかチャンスにつけていこう」って言われてね。それからは必死にプレーしたのを覚えているよ。そうか、あの時高2やったんか。
木下 でも結局はその後追いつかれて、17番でバーディーを獲られて負けました。
中西 まあ、何とか勝たしてもらったんやけど、ホンマ良い選手やと思ったよ。杉さんも試合の後、「日本のゴルフ界の未来は明るい」って言ってたからね。僕の頭の中にも“木下稜介”という名前はしっかり刻まれた!
木下 ありがとうございます!
中西 さらにその何年後かに、いきなりQT通ったやん?
木下 大学4年の時ですね。日本アマから5年後ですけど。
中西 久しぶりにリョースケの名前を見て、「やっぱり来たな」と思ったもんね。
木下 あれはたまたまですけどね。
中西 リョースケにとってみればたまたまかもしれへんけど、オレはあの日からリョースケを見る目が変わったね。やっぱりこいつは普通の選手やないと。尊敬に値する選手やと。
木下 そんなに褒めて大丈夫ですか?
中西 正直言って、メッチャ上手いと思うよ。ティーショットからパターまでどんなショットも再現性が高いし、スイングリズムもブレない。歩くスピードも常に一定やしね。ホンマ尊敬する。オレなんか褒めるとこないでしょう?
木下 いえいえそんなことないですよ。ナオトさんの誰よりも明るいところ、いつもいいなあと思っています。それと、“いい意味”でうるさいところね(笑)。ゴルフというのは静かに、淡々とするスポーツだと皆さん思っているでしょうが、ナオトさんは違う。うるさいです(笑)。1人で盛り上がっています。でもそれってけっこう大事なことやと思います。
中西 まあ、それがオレのキャラやからね(笑)。
木下 ナオトさんと言えば2015年に、“美人過ぎる嫁さん”をもらったということでも話題を呼んだんですが、そもそも出会われたキッカケは何だったんですか?
中西 いわゆる友だちの紹介というやつやね。
木下 ひと目惚れ?
中西 そう。でも付き合ってもらうまでに時間はかかったね。何しろこういうキャラやから、真面目に交際を申し込んでいるのに、ふざけているとしか思われへんかったからね(笑)。食事に行くのに3年半もかかったんよ。
木下 そんなに難航したんですか?
中西 何回も断られて、心折れまくって、これで断られたら諦めようと思ってしつこく誘ったらOKが出てね。ようやくゆっくり話ができたんやけど、そのとき改めてビビっときて、「この人しかない」と思って、その場で「結婚を前提に付き合ってください」と申し込んだのよ。それから3カ月後に“華燭の典(結婚式)”。
木下 3年半待って3カ月で結婚ですか。早いですね(笑)。
中西 この人やったら間違いないと思ったからね。そういう人はぜったいおるもんやよ。
木下 奥さんのどういうところが気に入ったんですか?
中西 顔(笑)。なんちゅうても一番最初に目に入るのは顔やからね。それはともかく、今一番好きなのはポジティブなところやね。
木下 直人さんもそこそこポジティブやないですか。
中西 いやいやこう見えてもオレ基本的にネガティブなのよ(笑)。その点、うちの奥さんは根っからのポジティブでね。
木下 そうだったんですか?
中西 ホンマ、ホンマ。実はこれまで3回ぐらいドライバーが振れなくなったことがあってね。落ち込みまくってたオレを助けてくれたんがヨメなんよ。『ナオちゃん、人生一度きりやゾと。後悔したまま終わるぐらいやったら失敗を恐れず、とことんやってみたらどないや』と。そういう励ましのもと、去年は“家族一丸”となって戦って、今年レギュラーツアー前半戦の出場権を獲得したというわけ。
木下 いい話ですね。
中西 でしょう? ホンマ、ヨメには感謝しているのよ。ところでリョースケはどうなん? 影で支えてくれている人、いるんじゃないの?
木下 結婚はしていないんですけど、5年ほど付き合っている彼女がいまして。今は看護師をやっているんですけど、昔ゴルフをやっていたことがあるんでいろいろ相談に乗ってもらっています。
中西 プロゴルファーによっては、「ヨメさんとゴルフの話はしない」という人もおるけど、リョースケはゴルフの話OKなんや。
木下 そうですね。僕はいろいろ言ってもらいたいほうなので、僕のほうからアドバイスを求めたりもします。ゴルフをやっていたこともあって、なかなかの答えも返ってきますし。
中西 ちなみに優勝(18年AbemaTVツアーで優勝)した時はどうやった? なんかええ言葉もらえた?
木下 あの時は、“やっと”勝てたね、でしたっけね。
中西 なるほど。2人の間ではちゃんと準備ができてたわけや。
木下 ところでナオトさん、もしゴルフをやっていなかったら何やっていました?
中西 そやな、デザイナーかな。あと、歌手もやってみたかったな。自称、四代目(J SOUL BROTHERS)ということになってるんやけど、先輩(三代目)が売れすぎて出る幕ないけどね(笑)。
木下 得意曲は?
中西 清水翔太の「花束の代わりにメロディーを」かな。結婚式でも歌ったしね。
木下 盛り上がりました?
中西 1人だけ気持ち良くなってるんちゃうんかって、ひんしゅくを買ったね(笑)。
木下 歌はともかく、デザインをするのが好きだというのは知っていました。グローブとかキャディバッグとかも自分でデザインされているんですよね。
中西 そうそう。グローブはカラーグローブね。今、赤とかオレンジとか10色ぐらいあるかな。
木下 どうしてまた、グローブをカラフルにしようと思ったんですか?
中西 グローブって地味な存在やけど、テレビ中継なんかではショットの時、アップになるやん? それに気づいたとき、「これは色をつけよう」と。まあ、一種のノリみたいなもんやけどね。
木下 昔からデザインをするのが好きだったんですか?
中西 モノ作りは好きやったね。あと、自分の色を出したいという気持ちが強いのもデザインに結びついているのかな。決して目立ちたいと思っているわけやないのよ。
木下 わかってますって(笑)。
中西 ところでリョースケは? ゴルフのほかにやりたいことあった?
木下 僕はゴルフをやっていなかったら野球をやっていたと思いますね。10歳の時にゴルフと野球を同時に始めて、最初はゴルフよりも野球のほうに夢中になっていたんですけど、中2のときにきっぱり野球をやめてゴルフ一本に絞りました。
中西 なんで野球をやめたん?
木下 ゴルフの試合に出るようになってから、ゴルフが好きになったからですかね。でも、野球が嫌いになったわけではないので、プロゴルファーにならなかったらプロ野球選手を目指していたと思います。
中西 野球をしていたわりには変なクセはついていないよね。
木下 同時に始めたからだと思いますね。逆に、体力とかスピードは野球で鍛えられたような気がします。
中西 だからスイングが落ち着いているのか。
木下 でも、自分のスイングはあまり好きじゃないんですよ。もうちょっと落ち着いて振りたいといつも思っているんです。
中西 あのスイングで? やっぱり上手い人は言うことが違うね。そういう自分への厳しさが上手さにつながっているんやろね。
日本アマで対戦していた中西と木下
木下 ナオトさんと初めて会ったのは高校2年の時に出場した日本アマ(日本アマチュアゴルフ選手権)なんですよね。あの時、何とかマッチプレーまで勝ち上がったんですけど、初戦の相手が直人さんでした。覚えてます?
中西 覚えてるよ(笑)。でも、高校2年というのはビックリやな。そんなに若かったんや。
木下 そうなんです。実は、その時、僕のほうも衝撃を受けたんですよ。なんと直人さんのキャディーさん、杉澤(伸章)さんだったじゃないですか。
中西 そうそう。たまたま縁があってね。
木下 僕的には杉澤さんの顔見た瞬間、「これは勝たれへんな」と(笑)。
中西 でも、あの時メッチャ頑張ってたやん。正直、やる前はリョースケのこと知らんかったし、まあ普通にやったら勝てるやろと思ってたんやけど、前半で2つリードされたもんな。オレ自身、「これはヤバイかも」と思っていたら、杉澤さんから、「この子、メチャクチャ上手い。だから何とかチャンスにつけていこう」って言われてね。それからは必死にプレーしたのを覚えているよ。そうか、あの時高2やったんか。
木下 でも結局はその後追いつかれて、17番でバーディーを獲られて負けました。
中西 まあ、何とか勝たしてもらったんやけど、ホンマ良い選手やと思ったよ。杉さんも試合の後、「日本のゴルフ界の未来は明るい」って言ってたからね。僕の頭の中にも“木下稜介”という名前はしっかり刻まれた!
木下 ありがとうございます!
中西 さらにその何年後かに、いきなりQT通ったやん?
木下 大学4年の時ですね。日本アマから5年後ですけど。
中西 久しぶりにリョースケの名前を見て、「やっぱり来たな」と思ったもんね。
木下 あれはたまたまですけどね。
中西 リョースケにとってみればたまたまかもしれへんけど、オレはあの日からリョースケを見る目が変わったね。やっぱりこいつは普通の選手やないと。尊敬に値する選手やと。
木下 そんなに褒めて大丈夫ですか?
中西 正直言って、メッチャ上手いと思うよ。ティーショットからパターまでどんなショットも再現性が高いし、スイングリズムもブレない。歩くスピードも常に一定やしね。ホンマ尊敬する。オレなんか褒めるとこないでしょう?
木下 いえいえそんなことないですよ。ナオトさんの誰よりも明るいところ、いつもいいなあと思っています。それと、“いい意味”でうるさいところね(笑)。ゴルフというのは静かに、淡々とするスポーツだと皆さん思っているでしょうが、ナオトさんは違う。うるさいです(笑)。1人で盛り上がっています。でもそれってけっこう大事なことやと思います。
中西 まあ、それがオレのキャラやからね(笑)。
支えてくれる存在は“美人すぎる奥さん”と“付き合って5年の彼女
木下 ナオトさんと言えば2015年に、“美人過ぎる嫁さん”をもらったということでも話題を呼んだんですが、そもそも出会われたキッカケは何だったんですか?
中西 いわゆる友だちの紹介というやつやね。
木下 ひと目惚れ?
中西 そう。でも付き合ってもらうまでに時間はかかったね。何しろこういうキャラやから、真面目に交際を申し込んでいるのに、ふざけているとしか思われへんかったからね(笑)。食事に行くのに3年半もかかったんよ。
木下 そんなに難航したんですか?
中西 何回も断られて、心折れまくって、これで断られたら諦めようと思ってしつこく誘ったらOKが出てね。ようやくゆっくり話ができたんやけど、そのとき改めてビビっときて、「この人しかない」と思って、その場で「結婚を前提に付き合ってください」と申し込んだのよ。それから3カ月後に“華燭の典(結婚式)”。
木下 3年半待って3カ月で結婚ですか。早いですね(笑)。
中西 この人やったら間違いないと思ったからね。そういう人はぜったいおるもんやよ。
木下 奥さんのどういうところが気に入ったんですか?
中西 顔(笑)。なんちゅうても一番最初に目に入るのは顔やからね。それはともかく、今一番好きなのはポジティブなところやね。
木下 直人さんもそこそこポジティブやないですか。
中西 いやいやこう見えてもオレ基本的にネガティブなのよ(笑)。その点、うちの奥さんは根っからのポジティブでね。
木下 そうだったんですか?
中西 ホンマ、ホンマ。実はこれまで3回ぐらいドライバーが振れなくなったことがあってね。落ち込みまくってたオレを助けてくれたんがヨメなんよ。『ナオちゃん、人生一度きりやゾと。後悔したまま終わるぐらいやったら失敗を恐れず、とことんやってみたらどないや』と。そういう励ましのもと、去年は“家族一丸”となって戦って、今年レギュラーツアー前半戦の出場権を獲得したというわけ。
木下 いい話ですね。
中西 でしょう? ホンマ、ヨメには感謝しているのよ。ところでリョースケはどうなん? 影で支えてくれている人、いるんじゃないの?
木下 結婚はしていないんですけど、5年ほど付き合っている彼女がいまして。今は看護師をやっているんですけど、昔ゴルフをやっていたことがあるんでいろいろ相談に乗ってもらっています。
中西 プロゴルファーによっては、「ヨメさんとゴルフの話はしない」という人もおるけど、リョースケはゴルフの話OKなんや。
木下 そうですね。僕はいろいろ言ってもらいたいほうなので、僕のほうからアドバイスを求めたりもします。ゴルフをやっていたこともあって、なかなかの答えも返ってきますし。
中西 ちなみに優勝(18年AbemaTVツアーで優勝)した時はどうやった? なんかええ言葉もらえた?
木下 あの時は、“やっと”勝てたね、でしたっけね。
中西 なるほど。2人の間ではちゃんと準備ができてたわけや。
自分でバッグやグローブをデザイン・中西のセルフプロデュース力
木下 ところでナオトさん、もしゴルフをやっていなかったら何やっていました?
中西 そやな、デザイナーかな。あと、歌手もやってみたかったな。自称、四代目(J SOUL BROTHERS)ということになってるんやけど、先輩(三代目)が売れすぎて出る幕ないけどね(笑)。
木下 得意曲は?
中西 清水翔太の「花束の代わりにメロディーを」かな。結婚式でも歌ったしね。
木下 盛り上がりました?
中西 1人だけ気持ち良くなってるんちゃうんかって、ひんしゅくを買ったね(笑)。
木下 歌はともかく、デザインをするのが好きだというのは知っていました。グローブとかキャディバッグとかも自分でデザインされているんですよね。
中西 そうそう。グローブはカラーグローブね。今、赤とかオレンジとか10色ぐらいあるかな。
木下 どうしてまた、グローブをカラフルにしようと思ったんですか?
中西 グローブって地味な存在やけど、テレビ中継なんかではショットの時、アップになるやん? それに気づいたとき、「これは色をつけよう」と。まあ、一種のノリみたいなもんやけどね。
木下 昔からデザインをするのが好きだったんですか?
中西 モノ作りは好きやったね。あと、自分の色を出したいという気持ちが強いのもデザインに結びついているのかな。決して目立ちたいと思っているわけやないのよ。
木下 わかってますって(笑)。
中西 ところでリョースケは? ゴルフのほかにやりたいことあった?
木下 僕はゴルフをやっていなかったら野球をやっていたと思いますね。10歳の時にゴルフと野球を同時に始めて、最初はゴルフよりも野球のほうに夢中になっていたんですけど、中2のときにきっぱり野球をやめてゴルフ一本に絞りました。
中西 なんで野球をやめたん?
木下 ゴルフの試合に出るようになってから、ゴルフが好きになったからですかね。でも、野球が嫌いになったわけではないので、プロゴルファーにならなかったらプロ野球選手を目指していたと思います。
中西 野球をしていたわりには変なクセはついていないよね。
木下 同時に始めたからだと思いますね。逆に、体力とかスピードは野球で鍛えられたような気がします。
中西 だからスイングが落ち着いているのか。
木下 でも、自分のスイングはあまり好きじゃないんですよ。もうちょっと落ち着いて振りたいといつも思っているんです。
中西 あのスイングで? やっぱり上手い人は言うことが違うね。そういう自分への厳しさが上手さにつながっているんやろね。
今シーズンは暴れます!そしていつかは“生ローズ”からの選手会長へ
中西 将来の人生設計とか考えている?
木下 漠然とですがいろいろ考えています。
中西 たとえば…。
木下 まずは今年最低でも1勝すること。それと2年後に30歳になるので、そこでマスターズに出たいと思っています。
中西 4大メジャーじゃなくてマスターズなんや。なんか理由はあるの?
木下 特に「なんで?」と言われても困るんですけど、小さいときからテレビで見ていたからですかね。
中西 それは分かるな。オーガスタをバックに流れる歌もええしね。
木下 あれを聞くとジーと来て、鳥肌が立ってくる。
中西 立つのね、鳥肌(笑) 出てもいないのにね。オレなんか結婚式の時にあの歌使ったもんな。で、その後は?
木下 もう2つ、絶対実現したい夢があって、1つは50歳でレギュラーツアーに優勝すること。そしてもう1つは51歳で日本シニアオープンに優勝することなんです。
中西 ちょっと待って。整理するとやな、ホンマはシニアツアーに出られる50歳でレギュラーツアーに勝ち、1年後の51歳でシニアのメジャーで優勝するということやね。なんでまた、そんなややっこしいこと考えたん?
木下 大きな刺激をもらったのは谷口徹さんです。谷口さんとは何度か一緒に練習をさせて頂いているんですが、昨年、日本プロで優勝されたじゃないですか。あれが凄い衝撃的で。50歳で勝つってそう簡単なことじゃないですからね。
中西 いや、正直言って普通の人は無理やで。みんな集中力が素晴らしかったというけど、集中力も体力やもんな。
木下 あの優勝を見た瞬間、僕も谷口さんのように50歳で優勝したいと。
中西 なるほど、そういうことなんや。
木下 あと51歳からはシニアで頑張りたいんですけど、1日でも長くゴルフを続けたいというのも目標の1つに掲げています。
中西 準備万端のリョースケのことだから、そのために体のケアをしていたりするの?
木下 最近、食事が大事だということに気づきまして、朝、昼、晩と食べたものは写真に撮って栄養管理士さんに送って栄養管理をしてもらっています。
中西 いいねえ。さすがやね。
木下 ナオトさんはどんな人生設計を描いているんですか?
中西 まず19年は優勝争いに絡むことやね。ホンマは優勝といきたいところやけど、まだまだ下手くそやし、過信してもアカンから、とりあえず今年はチャンスにつけていこうと。
木下 謙虚ですね。
中西 ただ、そのチャンスを生かして、来年、東京オリンピックに出たいという夢もあるのよ。何しろ日本でオリンピックがあるなんて、僕にとっては一生に一度あるかないかのことやからね。そういう意味では今年、猛烈に頑張らないといけないのよ。
木下 そういうことになりますね。で、オリンピックのあとは?
中西 今考えているのは、35歳でアメリカツアーに出ること。それと40歳で選手会長になって日本のゴルフ界を盛り上げることやね。
木下 やっぱりナオトさんでもアメリカツアーに憧れるんですね。
中西 そりゃ出てみたいよ。一度“生ローズ”を見た(ジャスティン・ローズを生観戦した)ことがあるんやけど、「こいつホンマに真っ直ぐしかいけへんな」というゴルフをするからね。そうかと思えばバッバ・ワトソンみたいに、“飛ばしてナンボ”のゴルフをして優勝争いに絡んでくるやつがおる。僕の場合はただそういうやつらと一緒にゴルフがしたいというだけやけどね(笑)。
木下 40歳で選手会長というのはナオトさんらしいですね。
中西 日本のゴルフ界を何とか盛り上げたいというのが僕の目標の1つやからね。具体的には選手1人1人のキャラを活かせる試合なりイベントを積極的にやっていきたいと思っていて、それを40歳あたりでやろうかと。
木下 そのためにはここ数年、選手でバリバリ頑張らないと、という感じですか。
中西 そういうことになるね。お互いに目標が実現できるように頑張りましょう。
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