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タケ小山「タイガー年間グランドスラム達成を阻むまずい男がきた。今のケプカは崩れない」第101回全米プロ初日を振り返り 

2019年5月17日(金)午後5:23

 全米プロゴルフ選手権は現地時間16日、米ニューヨーク州/ベスページブラックコースで第1ラウンドが行われ、昨季覇者のブルックス・ケプカ(米)が7アンダー単独首位に立つという展開となりました。初日の解説を務めたタケ小山プロが一日を振り返っています。

 タイガーが年間グランドスラムを達成するにはまずい男、崩れない男が来てしまいました。今のケプカは崩れない。2位のダニー・リーなんか眼中にないと思います。ダニー・リーはフェアウェイキープ率が良くなかったので明日は「75」くらい叩いてもおかしくないですが、ケプカはもう一回「63」を出せるくらいではないでしょうか。明日は午後スタートなのでやられるかもしれませんが、叩いてもイーブンくらいで止まると思います。それくらい安定感がありました。

 コースの印象は、過去2回の全米オープンは天気が悪くてグチョグチョなイメージがありましたが、今回はフェアウェイに行っていればフェアですよね。フェアウェイが広い印象で、距離が長いんですけど長さを感じさせない。ラフのカットの高さも、全米オープンでは伸ばすだけ伸ばして芝が倒れかかっていましたが、全米プロの設定15センチほどと違ってました。

 ケンタッキーブルーグラスのラフは、ボールがすぽっと入ってしまうので、刈り取りながら出すような打ち方が必要です。力が無いと出ないですし、(フィル・)ミケルソンなんかはユーティリティで上からボールを潰して、転がしてグリーン周りまで持って行っていました。キャリーでどうするじゃなくて、ランを出すようにボールを潰して低い球でできるだけグリーンまで持って行って、アプローチでパーを拾う。そういう打ち方をしている人が結構いましたね。

 日本人選手ですが、松山(英樹)選手のフェアウェイヒット率はいいですが、フェアウェイからグリーンに乗せることができませんでした。コメントにもありましたが、風の読みが難しかったと思います。でも全然心配していませんし、一回ハマれば松山選手はリーダーボードの1ページ目に行くでしょう。

(今平)周吾に関しては、数少ないバーディホールで獲らないといけないですね。ただ本人も“戦える”といっていたので、手ごたえはあっと思います。小平(智)選手も、前半はブレてましたが後半は抜群。今平選手と小平選手が勝つためにはひとつ山を越えないといけないですが、松山選手の優勝争いはありますね。3人で予選を通って欲しいです。

 予選カットラインは、明日雨が降れば、あのラフが重くなりますが、その分グリーンでボールは止まります。そうするとフェアウェイを捉えるのが大事になりますね。今日のスコアをかんがえると、通算5か6オーバーくらいになると思います。

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2019 全米プロゴルフ選手権
5月16日(木)~5月19日(日)

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