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ギア

“ゴルフの科学者”デシャンボーが使用するワンレングスアイアンを解説

2019年6月25日(火)午後4:30

 CS放送ゴルフネットワークで放送中の番組「みんなのPGAツアー」で、PGAツアー出場選手の気になるギアを紹介する「みんなのギア情報局」。ギアライターのコヤマカズヒロさんが解説します。

 昨年11月のシュライナーズホスピタルズ フォーチルドレンオープンでツアー通算5勝を挙げ、現在世界ランキング8位(6/24現在)につけているブライソン・デシャンボー(米)。大学時代に物理学を専攻していたこともあり、ゴルフにも物理を取り入れ研究熱心なことから“科学者”と呼ばれるデシャンボーの使用ギアを解説します。
 
デシャンボーのアイアンはシャフトの長さだけでなく重さも同じ
 デシャンボー選手のギアの特徴は、何と言ってもアイアンの長さが全部同じ(6番アイアンの長さ)という「ワンレングスアイアン」です。普通のアイアンセットは、短くなるにしたがってヘッドが約7gづつ重くなっているのですが、デシャンボー選手のアイアンは全て同じ重量なんです。そしてアイアンだけではなく、3本のウエッジも全て37.5インチに統一されています。
 

 同じ長さにすることで、どの番手も同じ感覚で振ることが可能になります。6番アイアンの長さのウエッジでアプローチするのはなかなか難しそうですが、デシャンボー選手は振り幅やフェース向きを細かくコントロールして機械的に距離を合わせているようです。

 そしてグリップにも特徴があります。全てのクラブに「ジャンボマックス」という超極太のグリップを装着しているんです。グリップの重さは一般的に40g~50gのものが多いのですが、このグリップは何と120gもあります。この太くて重いグリップで手首を固定することで、彼の特徴である超ハンドアップの機械的なスイングが実現出来ているんです。
 
 
 さらにクラブだけではなく、ボールにも非常にこだわりのあるデシャンボー選手。ボールを選ぶ時、塩水につけて回転させ、ボールのコアが中心にあるかどうかのテストを行って決めたといいます。そして各社の中で最も性能が良かったというブリヂストンのボールを選びました。当初はタイガーと同じ柔らかめのボール「TOUR B330S」を使っていましたが、現在はややしっかり目の「Tour BX」を愛用しています。

 ゴルフの科学者はギアへの探求心も人一倍強いようです。

(写真:Getty Images)

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