PGAツアーのロケットモーゲージクラシックは36歳ネイト・ラシュリー（米）のツアー初優勝で幕を閉じた。彼にとってこの一週間はまさにアメリカンドリームだった。

　マンデートーナメントを通過することができず出場資格は無かったのだが、欠場者が出たため繰り上がりでプレーすることができた。このワンチャンスを見事生かしたのだ。

　ラシュリーはアリゾナ大学卒業後にプロ転向したが好成績は残せず、生活費を稼ぐために不動産会社で働いた。営業職をしながら「ゴルフはもう終わり」と思うこともあったが、それでも「プロで活躍する技術と才能はあるはず」と信じ続け、PGAツアーの下部ツアーを転々とし、2018年にPGAツアーのシード権を獲得した。

　とても悲しい経験もしている。大学3年生の時、NCAA（全米大学体育協会）の大会がオレゴンで行われ、両親と彼女が観戦しに来たのだが、帰りの飛行機が墜落し、3人は亡くなった。「プレー中もそのことが脳裏に浮かんだ。今でも忘れられないし、忘れられることではない」。

　プライベートでもゴルフでも苦労してきた。しかし、決して諦めなければ大きなものを掴めると証明してくれた。開幕前は無名だったが、予選を終え、決勝を迎えれば、多くのギャラリーがラシュリーを応援した。各々で調べ、彼が経験してきたことを知ったのだろう。決して諦めない男、ラシュリーに今後も注目だ。



　米男子ツアーのロケット モーゲージ クラシックで、タイトリストはゴルフボールの使用率76％を獲得（2位メーカー 8％）した。

（ダレルサーベイ社調べ）

　欧州ツアーのアンダルシア バルデラママスターズ（スペイン／レアル・クラブ・バルデラマ）では、南アフリカ出身でプロV1を使用するクリスティアン・ベゾイデンハウトが6打差をつけ圧勝。全英オープンの出場権も手にした。

　また、国内女子ツアーのアース・モンダミンカップ（千葉県・カメリアヒルズCC）最終日、プロV1を使用する韓国出身の申ジエが、完全優勝で、通算24勝目を達成。この大会で、上位8名のうち6名がタイトリスト ゴルフボールを使用した。

（写真：Getty Images）