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海外男子

「全英は日本人でもチャンスがある」99年大会で15位・米山剛がみた全英オープン初日

2019年7月19日(金)午後2:00

 7月18日に開幕した海外男子メジャー最終戦「全英オープンゴルフ選手権」。過去全英オープンに2度出場し、そのうちカーヌスティGLで開催された1999年大会で15位の好成績を収めた米山剛プロが、CS放送ゴルフネットワークの同大会初日の中継にゲスト出演し、コメントをいただきました。
 
パワーが劣っていても技術でカバーできるようなセッティング
 今回のロイヤルポートラッシュGCは砲台になっていますので、ある程度キャリーを出して行かないと上手く攻められないのではないかと思います。(自身が出場したカーヌスティGLやセントアンドリュースは)手前が使えるのでラフに入っても転がしてグリーンに乗せたり出来ますが、ポートラッシュは、ローリー・マキロイ選手の1番のようにラフに入れるとトラブルになりやすいので、思った以上にスコアが出ていないような感じがしていました。

 あれだけ偉大なマキロイ選手でも、地元の期待を背負うと、こんなこともあるんだなと驚かされました。誰もが優勝争いをしてくれるであろうという期待があったと思いますが…。でもまだこれから、分かりませんね。

 ダレン・クラーク選手は、スイングが変わりましたよね。少しバックスイングが小さくなりましたが、キレもありますし距離も出ます。髪の毛が白くなって、さらにいかつさが増した感じはありますが(笑)。以前はトム・ワトソン選手が59歳でプレーオフに出たりしましたが、シニアの選手も頑張ってもらいたい印象はあります。

 全英オープンは、メジャーで一番多く枠を取ってもらっていて、日本人やアジアの選手が出場しやすい環境にあると思います。松山(英樹)選手はすでにアメリカでも優勝していますしメジャー制覇に一番近い日本人選手だと思うのですが、全英オープンはその他の日本人でもチャンスがあると思うんです。

 アメリカはパワーゴルフでないと通用しない感じがしますが、全英は飛距離が出なくてもランで稼げますし、パワーが劣っていても技術でカバーできるようなセッティングになっているので、日本人選手もチャンスがある感じを受けます。僕のようにショットが上手くない人間でも、アプローチとパターが良い時は、15位くらいに入れる感じです(笑)。

 ショットが良いから良い成績に繋がるというわけではなく、グリーンを外した時や、うねっているグリーンに対して2パットで入れるとか、外しごろのパターを入れられるかとか、その辺りが上位進出に繋がって来るのではないかと思います。

 アメリカは飛ぶ人が有利だし、ショット力が相当ないと上位には行けませんが、全英はメジャーの中では日本人が一番頑張れるのではないかと。日本人もすごく良いところでやれるような感じになって来ているので、ゴルフ界を盛り上げるためにも頑張ってもらいたいです。

(写真:Getty Images)

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2019 全英オープンゴルフ選手権
7月18日(木)~7月21日(日)

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