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“大きいことはいいことだ”とも限らない?PGAツアー初優勝をささえた“小ぶりドライバー”を徹底解説

2019年8月20日(火)午後1:30

 CS放送ゴルフネットワークで放送中の番組「みんなのPGAツアー」で、PGAツアー出場選手の気になるギアを紹介する「みんなのギア情報局」。ギアライターのコヤマカズヒロさんが、5月の「ウェルズファーゴ チャンピオンシップ」を制したマックス・ホーマ選手(米)のドライバーについて解説します。
 
大型ドライバーを苦手とする選手にオススメの小ぶりなドライバー
 

 5月の「ウェルズファーゴ チャンピオンシップ」でツアー初優勝を挙げたマックス・ホーマ選手はタイトリストの『TS4』を使用しました。このドライバーは7月20日に発売され、日本ではカスタム専用としてラインナップされています。ヘッド体積は430ccと他のTSシリーズよりも30ccほど小さく、もっとも小ぶりなドライバーとなっています。

 ホーマ選手は一時ドライバーのイップスに苦しんでいたと言われていますが、実はドライバーに不安を抱える選手は意外といます。その理由の一つとして考えられるのが“ヘッドの大型化”です。

 ドライバーはこの20年で倍以上大きくなりました。ヘッド体積が460ccにルールで制限されてからも近年は投影面積(上から見たヘッドの大きさ)を大きくして、ヘッドの周辺に重量を配分するような設計が主流となっています。一方で、FWやアイアンの大きさはそれほど変わっていないため、キャディーバッグの中でドライバーだけが大きくなっている状態となっています。

 ドライバーが大型化することでボールは曲がりにくく、より優しくなったことで、その恩恵を与っている選手もいますが、その反面で急激に大きくなったことで、振りにくさを感じているゴルファーもいます。その一人が2017年全英オープン覇者のヘンリク・ステンソン選手(スウェーデン)です。ステンソン選手は、ほとんどドライバーを使わず、キャロウェイの『DIABLO Octane TOUR FW 13°』をティーショットで多用しています。
 

 そんなニーズもあり、テーラーメイドからは275ccのミニドライバー『オリジナルワン』が発売されました。大型ヘッドが苦手なプレイヤー向けに、最新のテクノロジーを使って生まれたティーショット用のクラブとなっています。275ccと言えば丁度20年前のドライバーの大きさです。スプーンよりもヘッドが大きく、大型ドライバーよりも振り抜きやすいのでティーショットが優しく打てるクラブとなっています。
 

 ホーマ選手は小ぶりでシャープに振ることが出来る『TS4』で初優勝を手にしました。他のクラブに近いフィーリングでスイングをすることが出来る“小ぶりドライバー”を使用する選手が今後増えてくるかもしれませんね。

(C)Getty Images.
(C)Beeworks/SUCCESS

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