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PGAツアー選手の多くが使用するマッスルバック ポケットキャビティとの違いは?
2019年11月21日(木)午後1:35
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PGAツアー選手の多くが使用しているマッスルバックアイアンとは一体どんなものなのか。ゴルフギアライターのコヤマカズヒロ氏が、CS放送ゴルフネットワークで11月放送中「みんなのPGAツアー」の中でマッスルバックを説明してくれました。
みなさんは普段どんなアイアンを使っていますか。現在多くのアマチュアゴルファーが愛用しているのは重心位置が低くて、深くなっているポケットキャビティアイアンです。スイートエリアが広く、ボールが上がりやすいのが特徴で、最近はロフト角が立っている飛び系アイアンも非常に人気になっています。
これらのアイアンはフェースに強くて薄い素材を使っていたり、ソールに重いウェイトを装着するなど、様々なテクノロジーが詰まっています。
しかし、PGAツアー選手の多くは単一素材のマッスルバックアイアンを使用しています。世界ランキング上位の選手でいえばローリー・マキロイ選手、ダスティン・ジョンソン選手、ジャスティン・ローズ選手、ジャスティン・トーマス選手など、マッスルバックを使用する選手は非常に多いです。
マッスルバックはシャープな形状でスイートエリアは狭く、ポケットキャビティに比べると高くて浅い重心位置、残念ながら直進性では劣っています。一般的には難しいと言われるマッスルバックを多くのPGAツアー選手はなぜ使っているのでしょうか。
その理由のひとつが操作性の高さです。PGAツアーの難しいコンディションではアイアンはよりシビアに弾道を操らないとスコアを作ることはできません。ドローとフェードの曲がり幅を打ち分け、時には抑えた低い球を打ったりする必要があります。
さらにトラブルショットでは木やハザードをクリアするため、大きくボールを曲げなければいけません。タイガー・ウッズ選手やフィル・ミケルソン選手はそんなショットが得意ですよね。ボールを曲げやすいこと、操りやすいこと、これがマッスルバックの大きな特徴です。
そしてもうひとつの特徴はバックスピン量。硬くて速いツアーのグリーンを攻略するためには高さはもちろん、強いバックスピンでボールを止める必要があります。実は飛び系のポケットキャビティは、弾道の高さは高いものの、仮に同じロフト角であってもスピン量が少なくなりがちです。
一方、マッスルバックは強いスピンをかけることができます。ツアープロたちは強いスピンでグリーンにボールを止めています。傾斜が強くて戻り過ぎそうな場合なら、スピン量を抑えてピンを狙います。そんな繊細なスピンコントロールを行えるからこそ、マッスルバックを愛用しているのです。
そして見逃せないのがヘッドの小ささです。アマチュアにとってはヘッドが小さいと不利になりますが、プロにとってはラフから抜けやすく、ディボットなどの悪いライからでもボールにコンタクトしやすくなるメリットがあります。トーナメントで見せるプロのスゴ技は、技術はもちろんですが切れ味鋭いマッスルバックやハーフキャビティのアイアンだからこそできるのです。
PGAツアーの選手たちがそれらのクラブを使ってどんな弾道を打ち分けているか、注目してみると面白いですね。
シャープな形状で繊細なコントロールが可能なマッスルバック
今回はPGAツアー選手の多くが使用するマッスルバックアイアンについて紹介します。みなさんは普段どんなアイアンを使っていますか。現在多くのアマチュアゴルファーが愛用しているのは重心位置が低くて、深くなっているポケットキャビティアイアンです。スイートエリアが広く、ボールが上がりやすいのが特徴で、最近はロフト角が立っている飛び系アイアンも非常に人気になっています。
これらのアイアンはフェースに強くて薄い素材を使っていたり、ソールに重いウェイトを装着するなど、様々なテクノロジーが詰まっています。
しかし、PGAツアー選手の多くは単一素材のマッスルバックアイアンを使用しています。世界ランキング上位の選手でいえばローリー・マキロイ選手、ダスティン・ジョンソン選手、ジャスティン・ローズ選手、ジャスティン・トーマス選手など、マッスルバックを使用する選手は非常に多いです。
マッスルバックはシャープな形状でスイートエリアは狭く、ポケットキャビティに比べると高くて浅い重心位置、残念ながら直進性では劣っています。一般的には難しいと言われるマッスルバックを多くのPGAツアー選手はなぜ使っているのでしょうか。
その理由のひとつが操作性の高さです。PGAツアーの難しいコンディションではアイアンはよりシビアに弾道を操らないとスコアを作ることはできません。ドローとフェードの曲がり幅を打ち分け、時には抑えた低い球を打ったりする必要があります。
さらにトラブルショットでは木やハザードをクリアするため、大きくボールを曲げなければいけません。タイガー・ウッズ選手やフィル・ミケルソン選手はそんなショットが得意ですよね。ボールを曲げやすいこと、操りやすいこと、これがマッスルバックの大きな特徴です。
そしてもうひとつの特徴はバックスピン量。硬くて速いツアーのグリーンを攻略するためには高さはもちろん、強いバックスピンでボールを止める必要があります。実は飛び系のポケットキャビティは、弾道の高さは高いものの、仮に同じロフト角であってもスピン量が少なくなりがちです。
一方、マッスルバックは強いスピンをかけることができます。ツアープロたちは強いスピンでグリーンにボールを止めています。傾斜が強くて戻り過ぎそうな場合なら、スピン量を抑えてピンを狙います。そんな繊細なスピンコントロールを行えるからこそ、マッスルバックを愛用しているのです。
そして見逃せないのがヘッドの小ささです。アマチュアにとってはヘッドが小さいと不利になりますが、プロにとってはラフから抜けやすく、ディボットなどの悪いライからでもボールにコンタクトしやすくなるメリットがあります。トーナメントで見せるプロのスゴ技は、技術はもちろんですが切れ味鋭いマッスルバックやハーフキャビティのアイアンだからこそできるのです。
PGAツアーの選手たちがそれらのクラブを使ってどんな弾道を打ち分けているか、注目してみると面白いですね。
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