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これぞまさにメジャー級スイング!330ヤードドライブ川上憲伸はインパクトゾーンでのヘッドの走らせ方が天下一品

2019年12月19日(木)午後0:52

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 ゴルフ経験も少なく、一般のアマチュア同様、「飛距離を狙って思い切り振る」というタイプのゴルファーですが、随所に元プロ野球選手、それも一流のピッチャーだった片鱗が感じられます。

 最も印象に残ったのは、世に氾濫しているレッスンの情報に惑わされることなく、自分が持っている野球のイメージでスイングしていることです。

 たとえば、切り返しから右足を蹴り、ダウンスイング~インパクトでヘッドを走らせる動きなどはまさに理想的。また、インパクトでの力の込め方を見ていると、投球の際の、ボールをリリーする瞬間のリズムとタイミング、力の入れ具合がそのままスイングに生かされていて、エネルギーを最大限ボールに伝えることにかけては男子プロに劣りません。



 それともうひとつ、あれだけ方向性が安定しない中で、絶対に曲げてはいけない方向に曲げないという意識を持っていて、どういう回転をかけるべきかを常に考えるあたりも、一般のアベレージゴルファーにはない能力といえるでしょう。

 たとえば、「普通に打つと左が怖いから、吹き上がって飛距離が出なくてもいいから擦っとけ」みたいなことを瞬時に考えられるのは、一流の野球選手だからだと思います。

 特にピッチャー出身らしく、回転に対する感覚は鋭敏で、ゴルフボールの回転をどのようにコントロールするかはすでに身に付いているようです。

 ちなみに、ドライバーで“飛ぶ”と言われる回転数は2000回転台ですが、投球で“おじぎしないで伸びる球(俗にいう切れる球)”もほぼ2000回転だとか。こういうところにもゴルフと野球との共通点があるようです。

 投球とゴルフスイングとの共通点をさらに挙げれば、ピッチャーが1ゲームの中でプレーをする(投球する)時間は、試合時間の一割弱。一方、ゴルフもラウンドにおいてショットに費やす時間は一割弱。ともに9割以上の時間は頭で考えているわけで、そういう点でもピッチャーはメンタリティー的にゴルフに向いているといえるでしょう。

 それともうひとつ、ピッチャー出身だけあって、静から動への移行、ゴルフでいえばルーティンを含めたスイングの入り方も実にスムーズです。

 まだまだ荒削りでスコアをまとめるのは難しいかもしれませんが、プロ顔負けの飛ばす技術は一見の価値ありです。

川上憲伸(かわかみ・けんしん)
1975年6月22日、徳島県生まれ。元プロ野球選手、野球解説者。徳島商から明治大学を経て1997年のドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受け入団。2007年、100勝を達成。2009年、MLBのアトランタ・ブレーブスへ。2012年、中日に復帰。2017年3月に現役引退を表明。通算(MLB時代も含む)125勝98敗2セーブ。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/12/13 発売号より転載)

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