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口にティをくわえてパッティング!山口すず夏のオススメドリル

2020年2月6日(木)午後3:30

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 パッティングの練習は時間がある限りやっているつもりで、時には腰が痛くなることもあるくらいです。ツアーに帯同(19年シーズンは米ツアーに参戦)している父からも、「ほどほどにしたら」と言われることもありますが、練習をやればやるほどその成果が期待できるのがこのパッティング。しかもゴルフにおいては試合を決める1打になるだけに地道な練習は欠かせません。

 とはいえせっかくやるのだから、効率的な練習をやりたいもの。自分でもいつも考えながら練習に取り組んでいます。

 今回は数ある練習メニューの中でも、私がいつもやっているパッティングのドリルを紹介したいと思います。

 やり方は簡単です。まずティを口に加え、そのティがボールを指すように構えます(①)。そしてそのティがボールを指し続けていることを意識しながらストロークをするだけです(②)。

写真①

写真②
 
 すでにお分かりの方も多いと思いますが、このドリルは頭を動かさずにストロークをするための練習です。頭が動かない、つまり軸を固定することによってストロークを安定させるというわけです。

 そもそもティを口にくわえる練習は、スイング矯正時によくやるメニューのひとつだそうです。私もアメリカのフロリダにあるIMGアカデミーにいたとき、技術指導のコーチに教えてもらいました。

 私の場合はショットのとき、ダウンスイング~インパクトで右肩が下がってしまっていたので、インパクトまでティがボールを指すように意識しながら打つように指導を受けました。その結果、肩が水平に回るようになり、ショットも安定しました(③④)。その練習をパッティングにも応用したわけです。

写真③④
 
 ショットではよく、「スイング中、軸がブレないようにすることが大事」といわれますが、パッティングでもそれは同じ。軸さえ安定していれば、引っかけやプッシュはなくなります。

 パッティングで方向が安定しないという人はもちろん、距離感も狂いやすいという人もぜひこの練習をやってみてください。ストロークの安定度がアップして、イメージ通りに転がせるようになりますよ。

山口すず夏(やまぐち・すずか)
2000年8月2日、神奈川県生まれ。2015年、全米女子オープン予選会2位タイに入り、日本史上最年少の14歳341日で海外メジャーに出場。2018年11月、米女子ツアーのQシリーズでは、日本人選手で唯一最終予選会に進出し、19年米女子ツアーの出場権を獲得。賞金ランキング150位とシード権獲得はならなかったが、2019年のQシリーズで2020年の出場権を獲得した。得意クラブはパター。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2020/1/31 発売号より転載)

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