ギア
タイガー復活の影にこのシャフトあり!?過去3年間のメジャー12戦6勝のシャフトとは
2020年4月9日(木)午前9:00
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メジャートーナメントで優勝争い必至の選手たちが使うギアについて、「ゴルフはギアをいかに上手く使うかを競っている競技」というゴルフギアライターのコヤマカズヒロ氏が、CS放送ゴルフネットワークで4月放送中「みんなのPGAツアー」の中で説明。今回のテーマは「シャフト」です。
今回は発売されたばかりの三菱ケミカルの新しいシャフト「Diamana D-LIMITED」について紹介します。
このシャフトは元々、2017年シーズンから「Diamana D+」という名前でPGAツアーで使用されていたもの。そして2017年~2019年のメジャー大会で12戦6勝という驚異的な成績を挙げています。その内訳は、ブルックス・ケプカ選手の4勝、タイガー・ウッズ選手、シェーン・ローリー選手がそれぞれ1勝です。
2019年マスターズのタイガー・ウッズ選手の劇的な復活優勝の影には、このシャフトの存在がありました。このような結果からも、昨今PGAツアーでの存在感をますます強めています。
「Diamana」といえば、歴代のモデルが青、赤、白の3種類のラインナップで展開されていました。例えば、現行モデルだと青の「BF」がスムーズな挙動になる中間寄りのしなり、赤の「RF」はヘッドの走りが良くなる先端寄りのしなり、そして白の「DF」は強いインパクトを助ける手元寄りのしなり、といった特徴があります。さらに昨年は新たに「ZF」という中元調子のシャフトも登場しています。
その中でも「Diamana D-LIMITED」は、パワーのあるPGAツアープレーヤーが数多く支持してきた白い「Diamana」の系譜に連なるシャフトです。先端から中間部が硬く、手元寄りがしなる手元調子の特徴を持ったシャフトです。
一般的に手元調子のシャフトは、切り替えしで粘るようなフィーリングがあるのですが、この「Diamana D-LIMITED」は「DIALEAD」という強度の強い炭素繊維を採用していて、手元調子でありながら粘りすぎず、シャープにしなりも出る挙動に特徴があります。それがハードヒッターが求める操作性の高さにつながっています。
タイガーの使用するスペックは60g台のTXフレックス、ケプカが使用するのは70g台のTXです。シャフトはRよりもS、SよりもXが硬いのですが、TXとはさらにXよりも固いフレックスです。
特にシャフトの先端部から中間部が硬いため左に行きにくく、彼らのパワーをグッと受け止めて強いインパクトを生むシャフトになっています。中にはシャフト先端をカットして組み立てて、さらに固くして使っている選手もいるようです。
そんなハードのシャフトは、一般のアマチュアには無理ではないかと思われるのではないでしょうか。しかし、今回国内で発売されるのは、50g台のRフレックスからラインナップされていて、かなり幅広いゴルファーに対応できそうです。
三菱ケミカルは伝統的に手元調子のシャフトを作るのが上手いメーカーです。白マナ系と呼ばれる歴代の白い「Diamana」。そしてローリー・マキロイらが使用していることでも知られる「KUROKAGE XT」や「TENSEI PRO ORANGE」など多くの手元調子系シャフトがPGAツアーの選手たちに支持されてきました。
「FUBUKI」「KUROKAGE」「TENSEI」、そして今回の「D-LIMITED」。いずれのシャフトもまず海外でPGAツアーの選手たちから指示されて、それをきっかけに日本に入ってきました。
技術も体力も大きく違うPGAツアーのトッププロたちから、こうしてシャフトの流行が生まれているのは面白い現象ですね。
(C)Beeworks/SUCCESS
幅広いゴルファーに対応!手元調子の特徴を持った新しいシャフト
今回は発売されたばかりの三菱ケミカルの新しいシャフト「Diamana D-LIMITED」について紹介します。
このシャフトは元々、2017年シーズンから「Diamana D+」という名前でPGAツアーで使用されていたもの。そして2017年~2019年のメジャー大会で12戦6勝という驚異的な成績を挙げています。その内訳は、ブルックス・ケプカ選手の4勝、タイガー・ウッズ選手、シェーン・ローリー選手がそれぞれ1勝です。
2019年マスターズのタイガー・ウッズ選手の劇的な復活優勝の影には、このシャフトの存在がありました。このような結果からも、昨今PGAツアーでの存在感をますます強めています。
「Diamana」といえば、歴代のモデルが青、赤、白の3種類のラインナップで展開されていました。例えば、現行モデルだと青の「BF」がスムーズな挙動になる中間寄りのしなり、赤の「RF」はヘッドの走りが良くなる先端寄りのしなり、そして白の「DF」は強いインパクトを助ける手元寄りのしなり、といった特徴があります。さらに昨年は新たに「ZF」という中元調子のシャフトも登場しています。
その中でも「Diamana D-LIMITED」は、パワーのあるPGAツアープレーヤーが数多く支持してきた白い「Diamana」の系譜に連なるシャフトです。先端から中間部が硬く、手元寄りがしなる手元調子の特徴を持ったシャフトです。
一般的に手元調子のシャフトは、切り替えしで粘るようなフィーリングがあるのですが、この「Diamana D-LIMITED」は「DIALEAD」という強度の強い炭素繊維を採用していて、手元調子でありながら粘りすぎず、シャープにしなりも出る挙動に特徴があります。それがハードヒッターが求める操作性の高さにつながっています。
タイガーの使用するスペックは60g台のTXフレックス、ケプカが使用するのは70g台のTXです。シャフトはRよりもS、SよりもXが硬いのですが、TXとはさらにXよりも固いフレックスです。
特にシャフトの先端部から中間部が硬いため左に行きにくく、彼らのパワーをグッと受け止めて強いインパクトを生むシャフトになっています。中にはシャフト先端をカットして組み立てて、さらに固くして使っている選手もいるようです。
そんなハードのシャフトは、一般のアマチュアには無理ではないかと思われるのではないでしょうか。しかし、今回国内で発売されるのは、50g台のRフレックスからラインナップされていて、かなり幅広いゴルファーに対応できそうです。
三菱ケミカルは伝統的に手元調子のシャフトを作るのが上手いメーカーです。白マナ系と呼ばれる歴代の白い「Diamana」。そしてローリー・マキロイらが使用していることでも知られる「KUROKAGE XT」や「TENSEI PRO ORANGE」など多くの手元調子系シャフトがPGAツアーの選手たちに支持されてきました。
「FUBUKI」「KUROKAGE」「TENSEI」、そして今回の「D-LIMITED」。いずれのシャフトもまず海外でPGAツアーの選手たちから指示されて、それをきっかけに日本に入ってきました。
技術も体力も大きく違うPGAツアーのトッププロたちから、こうしてシャフトの流行が生まれているのは面白い現象ですね。
(C)Beeworks/SUCCESS
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