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寄付金総額は約550万ドル!トランプ大統領も電話で登場したゴルフチャリティマッチがみせた確かな希望
2020年5月18日(月)午後3:20
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現地17日、新型コロナウイルス感染症対策支援のチャリティイベント「テーラーメイド・ドライビングリリーフ(セミノールGC/フロリダ州)」が行われ、米国PGAツアーメンバーのローリー・マキロイ(北アイルランド)、ダスティン・ジョンソン(米国)、リッキー・ファウラー(米国)、マシュー・ウルフ(米国)が18ホールのスキンズマッチをプレーしました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月より中断しているPGAツアーは、6月11日のチャールズ・シュワブチャレンジ(6月11日〜14日/コロニアルCC/テキサス州)からの再開を発表。MLBやNBAなどのメジャースポーツに先駆け、再開後4試合は無観客試合、選手移動に専用のチャーター機を用意するなどのガイドラインを策定するなどして再開に向けた準備を進めています。
そんななかで行われた今回のチャリティマッチは、ゴルフ世界ランキング1位(3/16現在)のマキロイ選手と同5位ジョンソン選手、同じオクラホマ州立大学出身のファウラー選手とウルフ選手がそれぞれペアを組み、各ホールごとにかけられた賞金を勝者が獲得。引き分けの場合、賞金は次のホールにキャリーオーバーされ、最終的にその賞金全額がそれぞれのチームの支援団体に寄付されるものでした。
会場となったセミノールGCは、歴代大統領や名だたる政財界の大物がメンバーに名を連ねた、「公式ウェブサイトが無い」というくらい一般のゴルファーには縁遠い超名門プライベートコース。これまでテレビ中継されたことは一度もありませんでしたが、同コースから1時間ほどの距離に住んでいるマキロイ選手と縁あって、今回のイベントの舞台となりました。
コース内での感染症対策は、普段のゴルフ中継では見たことがない新しい景色。4人はキャディをつけずに自らバッグを背負い歩きでラウンド。ペアであってもソーシャルディスタンスをキープし無論ハイタッチは厳禁。バンカーを均すためのレーキはなく、グリーン上のピンフラッグの抜き差しはツアーオフィシャル(審判員)のみという徹底ぶり。
テレビ中継スタッフも必要最小限で、カメラは6台、現地の実況解説も自宅からのリモートで行われるなど、未だ厳戒下のアメリカでスポーツイベントを成立させるため、細心の注意が払われていました。
驚いたのは、中継内でアメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が電話インタビューで出演したこと。「PGAツアーが6月再開に向けてこうしたイベントを行うことはひとつの指標になる」とコメントし、いくつものゴルフコースを所有するなどゴルフ好きで知られるトランプ氏とはいえ、国のトップがスポーツ中継に登場したことに、イベントの注目度の高さがうかがえます。
もうひとつ注目の高さを感じさせたのは寄付金の規模。テレビ中継の間に行われた視聴者からの寄付金も時間とともに増えていき、寄付される総額は約550万ドル(約5億9000万円)にまで達しました。
マッチの結果は、マキロイ選手・ジョンソン選手ペアがプレーオフのニアピン対決で最後に110万ドルを獲得し逆転勝利(計185万ドル/ファウラー選手・ウルフ選手ペアは115万ドルを獲得)。マキロイ選手は「自分のためじゃない、人のための賞金なので興奮しました。今回は多くの人々の協力でプレーすることが出来たので、少しでも多くの寄付を医療従事者に届けられれば」と、自身のプレーが感染症対策に貢献出来たことに笑顔を浮かべていました。
約1ヶ月後に再開を目指すPGAツアー。今回のチャリティベントはその試金石としての役割を果たすとともに、フロリダの空のもと、観客のいないコースを4人のトッププロがバッグを担いで笑顔でラウンドしている姿は、長くライブ中継に飢えていたゴルフファン、スポーツファンに、一時の愉しみと確かな希望をみせてくれました。
(写真:Getty Images)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月より中断しているPGAツアーは、6月11日のチャールズ・シュワブチャレンジ(6月11日〜14日/コロニアルCC/テキサス州)からの再開を発表。MLBやNBAなどのメジャースポーツに先駆け、再開後4試合は無観客試合、選手移動に専用のチャーター機を用意するなどのガイドラインを策定するなどして再開に向けた準備を進めています。
そんななかで行われた今回のチャリティマッチは、ゴルフ世界ランキング1位(3/16現在)のマキロイ選手と同5位ジョンソン選手、同じオクラホマ州立大学出身のファウラー選手とウルフ選手がそれぞれペアを組み、各ホールごとにかけられた賞金を勝者が獲得。引き分けの場合、賞金は次のホールにキャリーオーバーされ、最終的にその賞金全額がそれぞれのチームの支援団体に寄付されるものでした。
会場となったセミノールGCは、歴代大統領や名だたる政財界の大物がメンバーに名を連ねた、「公式ウェブサイトが無い」というくらい一般のゴルファーには縁遠い超名門プライベートコース。これまでテレビ中継されたことは一度もありませんでしたが、同コースから1時間ほどの距離に住んでいるマキロイ選手と縁あって、今回のイベントの舞台となりました。
コース内での感染症対策は、普段のゴルフ中継では見たことがない新しい景色。4人はキャディをつけずに自らバッグを背負い歩きでラウンド。ペアであってもソーシャルディスタンスをキープし無論ハイタッチは厳禁。バンカーを均すためのレーキはなく、グリーン上のピンフラッグの抜き差しはツアーオフィシャル(審判員)のみという徹底ぶり。
テレビ中継スタッフも必要最小限で、カメラは6台、現地の実況解説も自宅からのリモートで行われるなど、未だ厳戒下のアメリカでスポーツイベントを成立させるため、細心の注意が払われていました。
驚いたのは、中継内でアメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が電話インタビューで出演したこと。「PGAツアーが6月再開に向けてこうしたイベントを行うことはひとつの指標になる」とコメントし、いくつものゴルフコースを所有するなどゴルフ好きで知られるトランプ氏とはいえ、国のトップがスポーツ中継に登場したことに、イベントの注目度の高さがうかがえます。
もうひとつ注目の高さを感じさせたのは寄付金の規模。テレビ中継の間に行われた視聴者からの寄付金も時間とともに増えていき、寄付される総額は約550万ドル(約5億9000万円)にまで達しました。
マッチの結果は、マキロイ選手・ジョンソン選手ペアがプレーオフのニアピン対決で最後に110万ドルを獲得し逆転勝利(計185万ドル/ファウラー選手・ウルフ選手ペアは115万ドルを獲得)。マキロイ選手は「自分のためじゃない、人のための賞金なので興奮しました。今回は多くの人々の協力でプレーすることが出来たので、少しでも多くの寄付を医療従事者に届けられれば」と、自身のプレーが感染症対策に貢献出来たことに笑顔を浮かべていました。
約1ヶ月後に再開を目指すPGAツアー。今回のチャリティベントはその試金石としての役割を果たすとともに、フロリダの空のもと、観客のいないコースを4人のトッププロがバッグを担いで笑顔でラウンドしている姿は、長くライブ中継に飢えていたゴルフファン、スポーツファンに、一時の愉しみと確かな希望をみせてくれました。
(写真:Getty Images)
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