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ボール位置を変えてバリエーションを増やそう!グリーン周りのアプローチ

2020年5月27日(水)午後3:59

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 バンカー越えのラフからのアプローチ。ピンまでの距離は約20ヤード、グリーンエッジからピンまでは約10ヤードと、比較的足(ラン)が使える状況の場合、皆さんはどういう攻め方をしますか?

 最も一般的なのは、エッジの少し先に落とし、あとは転がすという方法でしょうか。打ち方としては、ボールを真ん中より少し左足寄りに置き、フェースを開いてスイングする方法です。

 この方法を基本にして、次の2つの打ち方を試してみてください。

 1つは、手の位置はそのままで、ボールの位置を2個分右足側にズラし、少しフェースを閉じ気味にしてハンドファーストで構えてピッチ&ラン気味に打つ方法。こうすれば、ハンドファーストに構えた分、弾道は低くなりランを有効に使える1打になります。

 2つ目は、同じく手の位置はそのままで、ボールの位置を2個分左足側にズラし、基本の打ち方よりもフェースを開いた状態でハンドレイトに構え、ボールをクリーンに打たないでボールの手前からバンスを滑らせるようにする打ち方です。こちらはフェースを開いてハンドレイトになる分、ボールは高く上がり、キャリーが有効に使えます。

 さて、基本の打ち方を含めた3つの打ち方で、最もミスが出にくいのはどれだと思いますか?正解は、最後に紹介した、ボールを左足寄りに置いて、フェースを開いてハンドレイトでボールをとらえる打ち方です。

 その理由は、フェースを開いてバンスを滑らすという打ち方になるため、ハンドファーストでしっかりボールをとらえにいく打ち方よりも、インパクトポイントの正確性が求められず、ミスの許容範囲がおおきくなるからです。

 ツアープロたちに聞いても、ライが硬いか軟らかいかが分からないときや、芝の下に砂が入っているかどうかを分からないなどライの状態が判別できないときは、多くの選手がフェースを開いてハンドレイトで打つようです。バンスを滑らせておけばライがどんな状態であろうとそんなに大きく結果は変わらないからです。

 まずは皆さんもこの3つの打ち方の違いを実感しておいたほうがいいでしょう。どんな打ち方をするかはそれぞれの自由ですが、ボールの位置をすこし動かすだけで弾道は大きく変わることを認識し、アプローチの引き出しを増やしておくことが大事です。

(CS放送ゴルフネットワーク「あすゴル!ゴルフ部<出演:内藤雄士ツアープロコーチほか/毎週日曜よる10時初回放送>」#113より)

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