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ライン出しは右肩と右胸で!北村晃一のスイングイメージ

2020年10月1日(木)午後0:25

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 ショットのときに気を付けているのは、アプローチからドライバーまで、クラブの長さが変わっても同じようなイメージでスイングするということです。人によっては、「それは理想だけど、現実的に難しい」と思われるでしょうし、実際に僕自身がその通りにスイングしているかどうかという問題もありますが、あくまでもイメージは同じスイングです。

 それを実現するために意識しているのが、できるだけ手を使わないで足(フットワーク)を使って打つことです。

 具体的には、テークバックからトップまでは普通にスイングしますが、切り返しのあと、手元が右肩のあたりまで下りてきたら(写真①)、そこで手の動きとしてのインパクトは終了。そこからは、右肩を右胸(右腕の付け根あたり)でボールを打つようなイメージで、右肩と右胸をターゲット方向に向けていきます(②~⑤)。

写真①

写真②~⑤

 よく言われる「ライン出し」も、僕の場合は、手で出していくのではなく、右肩と右胸でラインを出すイメージ。手も自分でビュンと振るのではなく、どちらかというと体の動きによって勝手に振られるという感じです。

 他のゴルファーには、「手を使わないと速く振ることができないのでは?」と言われることがありますし、僕自身もヘッドスピードを上げるためには手を動かしたほうがいいと思います。

 にもかかわらず、手の動きを極力抑えているのは、再現性を高めたいから。アプローチやアイアンショットはもちろん、ドライバーショットも、多少飛距離は落ちても常に同じところに運ぶことが、ゴルフにおいては最も大事なことだと考えているからです。

 この打ち方は、ショットだけでなく、パッティングでもやることがあります。通常のストロークではイメージ通りのラインが出ないとき、右肩と右胸でラインを出していきます。

 何度も言うように、“飛ばすためのスイング”ではありませんが、確実性が増すこのスイング。スコアをアップさせたいけど、行き詰まりを感じているという人がぜひ試してみてください。



北村晃一(きたむら・こういち)
1985年生まれ、神奈川県出身。神奈川・桐光学園時代は野球部に所属し、甲子園に2度出場。大学4年からプロを目指してゴルフを始め、卒業した翌年の09年にプロテスト合格。その後、ツアーの出場権をつかむことはできなかったが、14年の「九州オープン」では、小田孔明、宮里優作の実力者2人を逆転して優勝を飾った。17年に初シード獲得するも、18、19年はシード落ち。現在はチーム孔明に所属し、復活を目指す。父は弁護士、タレントとして活躍する北村晴男。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2020/9/25 発売号より転載)

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