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ゲンちゃんといえば真っ直ぐゆっくりテークバック!時松隆光が大事にするスイングテンポ

2021年4月22日(木)午後5:10

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 僕のスイングを見た人から、「テークバックはゆっくり慎重にクラブを上げていますね」とよく言われます。確かに、他のゴルファーに比べると、かなりゆっくりしたスピードでテークバックの始動を行っているのがスイングの特徴になっています。

 とはいえこれは、自分自身で意識しているわけではなく、ゴルフを始めたころからの動き。つまり長年、この“ゆっくり”テークバックをしているわけで、完全に体に染みついているわけです。そういう点でいえば、プロゴルファーでは珍しい10フィンガーグリップと同じようなものかもしれません。

 しかし、このテンポが体に染みついているおかげで、安定したスイングになっているとも言えます。

 たとえば、ゆっくり上げることによって、常に一定のリズムとテンポができています。だから、緊張した場面でも打ち急ぎになることがなく、自分のスイングができているようです。



 このように僕の場合は、自然と同じリズムとテンポで打てるようになっているわけですが、アマチュアゴルファーの皆さんは、そのことをもっと強く意識したほうがいいかもしれません。実際、皆さんのプレーを見ていると、リズムとテンポが狂ってしまったことによって大きなミスをしているケースが多いからです。

 どんなリズムを頭に刻むか、また、どの程度の速さ(テンポ)でスイングするかはそれぞれが決めればいいことですが、一定のリズムとテンポをしっかり体に刻み込む。そうすれば、緊張した場面でも自分のスイングができるようになり、大叩きすることもなくなるはずです。また、バックスイングの軌道も安定するし、手打ちのミスも防ぐことができると思います。

 ショットの練習の際は、体の動きを気にしたり、ボールの行方ばかりを追うのではなく、リズムとテンポにも気を遣ってボールを打つようにしてください。

時松隆光(ときまつ・りゅうこう)
1993年9月7日、福岡県生まれ。アマチュア時代に九州アマを制し、高校卒業後プロ転向。しばらくチャレンジツアーを主戦場としていたが、16年に大ブレーク。チャレンジツアーの優勝で得た権利でレギュラーツアーに出場し、「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でツアー初優勝。その流れで招待された「ネスレマッチプレー」でも頂点に立つなど3試合連続優勝を飾った。20年からは選手会会長を務める。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2021/4/16 発売号より転載)

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