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国内男子

佐藤信人「最後は本当に大勢のギャラリーの前で良い試合ができたら」国内男子ここまでの振り返りと後半戦への展望

2021年8月5日(木)午後4:38

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 松山英樹選手のマスターズ制覇や東京2020で例年にない盛り上がりを見せるゴルフ界。国内男子ツアーは前半戦が終わり、8月の長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ(8月19日~22日/ザ・ノースカントリークラブ/北海道)から再開します。

 JGTO広報担当理事を務める佐藤信人プロが、CSゴルフネットワーク「ぎゅっと週刊国内ツアー(毎週月曜よる11時)」8月9日放送分で、国内男子ツアーの今季前半戦を振り返ります。

―2021年のここまでを振り返って

 東建ホームメイトカップの金谷(拓実)選手の優勝から始まって、そのあと星野(陸也)くんが勝って、片岡(尚之)選手も勝って、やはり若い人がこのツアーを引っ張っているなという印象です。新しい力がどんどん出てきて、でもその中に岩田(寛)選手が勝ったり、宮本(勝昌)選手が活躍したり、あと40代の(ジュビック・)パグンサン(フィリピン)が日本ツアー初優勝したりと、若手中心に引っ張っていってるけど、その中でベテランも頑張っています。非常に年齢の幅も広いので、ゴルフらしくて凄く見ごたえのあるシーズンになっているのではないかと思います。

―片岡選手やパグンサン選手のほか、木下稜介選手、キム・ソンヒョン選手(韓国)など初優勝者が多く誕生しています

 片岡選手の初優勝というのは、まだ世間にもそれほど知られていないうちにサッと勝ってしまって、でも勝ったあともずっと予選落ちせずにちょくちょく上位に入るし、ジュニア時代から話は聞いてはいましたけど、やはり素晴らしい選手が出てきたなと思います。

 木下選手はもうずっと活躍していて、いつか勝つだろうと。勝てばバッと開放されるのではと思っていましたが、まさに最初の優勝が来たらそのあと連続で勝って、いま賞金ランキングも2位と良いところにいます。

 キム・ソンヒョンは日本のファンはいまいち馴染みがなかったかもしれませんけど、現場では「凄い選手が韓国から来た」ということで。過去のベ・サンムンやイ キョンフンもイム・ソンジェと同じように、QTに出てきた時から「凄い選手いるよ」と話題になっていました。キム・ソンヒョンもそういう選手で、優勝したことには全然ビックリしていません。まだ22歳ですが、秋にはアメリカPGAツアーのQスクールにも行くらしいので、素晴らしい選手が勝ったなと思います。

―今年はJAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品、ゴルフパートナー PRO-AMと初開催の大会もありました

 JPC by サトウ食品は、ゴルフネットワークが中継して私も放送席に入っていましたけど、主催者の選手会の要望で選手全員を映す中継をやったり、選手がどんどん放送席に入ってゲスト解説をやるという新たな試みでした。やる側も楽しかったですし、試合展開もエキサイティングになって、テレビを観ている方も普段の中継と違って楽しまれたのではないかと。良い大会になったと思います。

 ゴルフパートナー PRO-AMは、日本で4日間プロアマ形式というのは初めてでした。海外にもプロアマ形式の試合はありますけど、あそこまでの多人数のアマチュアの方が試合に入るというのは世界的にもないので、独特な試合だと思います。

 まだ1回目ですので修正点もあると思いますけど、どんどん広まってアマチュアの参加者が増えれば増えるほどプロの賞金にも反映されたりすると思うので、より盛り上がっていけば良いなと思っています。

―JPC by サトウ食品に関しては時松隆光選手会長と池田勇太プロが相当な準備をされたようです

 特に、選手会の事務局長をやっている池田選手が大会の準備から奔走して、記者会見も自分で全部やったりと、苦労しているのは僕らも横から見ていました。試合中もクラブを持って選手として出ていましたけど、トランシーバーを持って裏方の仕事をやっている印象の方が強かったので、その中でなかなか選手としては集中しづらかったと思います。

 時松選手会長は優勝争いにも加わって、最後18番で負けてしまいましたけど、その何十分後にはトロフィーを優勝者に渡すという役目で、見てる側はそういうのも含めて楽しかったです。池田、時松、両選手は運営サイドとしてもかなり奔走したので大変だったと思います。

―今後こういった大会が増えていく?

 選手会が試合を主催するというのはなかなか聞いたことがない。でも主催が選手ですから、選手の想いというのがそのまま大会に反映されるので、そういう意味では「選手はこういうことを望んでいるのか」というのが改めてよくわかる。この1試合だけじゃなくて、今後ツアー全体に選手の想いが反映されるような流れになっていけばなと。そういう意味で非常に意義のある大会なんじゃないかなと思います。

―2020-21年統合シーズンを振り返って、また残りの試合の見所を教えてください

 20年9月のフジサンケイクラシックからスタートして、21年までのロングシーズン。コロナの影響で最初は恐る恐るスタートを切って、国外の選手が入ってこられないなかで始まって、少しずつ国外のメンバーも入ってきて、最近になって少しずつお客さんも入れられるようになって。だんだんと元に戻っていきますけども、本格的には(長嶋茂雄招待)セガサミーカップ以降ですよね。

 海外の選手はここまで隔離などもあってなかなか自分のゴルフの調子が掴めないという選手が多く、日本人選手が凄く上で頑張っているという流れで来ているんですけど、ここからの後半戦は連戦ですので、海外メンバーも力を出してくると思います。

 試合もまだまだコロナの状況が不透明なのでわかりませんけど、おそらく少しずつギャラリーも戻ってくるという流れになってくると思います。最後には限りなくノーマルに近づいた中で、賞金王であったり、シード争いであったり。熱い展開というか、本当に2020-21統合という独特のシーズンになっていますけど、特別な終わり方、感動的なフィナーレになっていけばなと、そんなように思っています。

―最後のJTカップの18番は大勢のギャラリーの中で

 やりたいですね。まず試合すら始められない時期があって、最初は試合があること自体が嬉しくて、無観客がどうのという状況じゃなかったですけど、無観客に慣れると今度はお客さんが100人でも200人でも入るとそれだけでもやっぱり試合の雰囲気が良くて。いまはもう少し入るようになって、やはりギャラリーがいるといないとでは全然違うなとなってきたので、最後は本当に大勢のギャラリーの前で良い試合ができたらいいですね。

―2021年の残りのシーズン期待する選手は

 賞金王争いでいうと、金谷選手であったり、星野選手、今平(周吾)選手、時松会長も含めて、トップクラスが賞金王争いを展開していくと思うんですけど、若手がどんどんどんどん出てきています。個人的には、大岩(龍一)選手でしょうか。大型で飛距離も出てという選手が優勝して、将来はPGAツアーで戦っていくような選手になっていく。大岩選手はちょっと楽しみな選手だなと思って見ています。

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