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アッパーブローで飛距離アップ!ポイントは低く長いテークバック

2021年8月11日(水)午後1:28

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 アッパーブローでボールをとらえれば、ヘッドスピードが平均的なゴルファーでも飛距離がアップします。

 そのアッパーブローを実現するには、まずそのための構えにすることが大事です。具体的には、スタンスを少し広げ、ボールを1個分左足寄りに置き、軸を右に傾けます。

 次にスイングですが、テークバックでは右重心をキープしたいので、ヘッドを低く遠くへ上げるというのがポイントになります。

 アマチュアゴルファーの中には、テークバックでヘッドをひょいと上げてしまう人がいますが、低く長く上げるというのが鉄則。何故なら、早い時点でクラブを上げてしまうと上半身の回転が浅くなって右肩が上がるような形になってしまい、トップが浅くなるだけでなく体が左に傾いてしまう、いわゆるリバースピボットの形になってしまうからです。

 また、ひょいと上げるテークバックだとクラブがタテに上がるので、カットスイングになる確率が高くなります。レベルの高い人はそのことを察知して、無理矢理クラブをインサイドから入れようとするのですが、そうすると体が右に傾きすぎて逆にインサイドの軌道が強くなりすぎてしまいます。

 そうならないためにも、右足の前あたりまでヘッドが地面をこするくらい低く長く上げるようにしましょう。そうすることで、胸椎がきれいに回り、大きなトップを作ることができるようになります。

 “低く長く”を習得するために、練習では、ヘッドを体の中心に置いたところからテークバックを始動して、低く長く引きましょう。テークバックで右サイドに体重が乗っていることが実感できればOKです。

 しっかり右に体重が乗ると、空振りしそうな感じがする人もいるでしょうが、決してきれいに当てようとはしないこと。また、当たらないかもしれないという恐怖で上体が当てにいきたくなりますが、それを我慢してビハインド・ザ・ボールをキープして打つことを心がけてください。

 また、アッパーブローで打つと、打ったあと左足が後ろに大きく動いてしまうかもしれませんが、それは右軸で打っている証拠なのでOKです。現に、ツアープロでも左足が外れる人はたくさんいます。

 なお、アッパーブローに打つと、弾道が高くなって風に弱い球になるのではないかと心配する人もいるようですが、心配は無用です。

 ビハインド・ザ・ボールの形をキープし、アッパーブローで打てば、確かにロフトは大きくなりますが、ハンドファーストをキープしたまま球をとらえることができるので、回転数が2000回転前後の低スピンボールになります。

 また、今時のボールは後半になっても吹き上がらないように設計されているので昔に比べて風の影響を受けにくくなっているからです。

 より遠くへ飛ばすためにも、低く長いテークバックと、フィニッシュでも右側に体重が残るダイナミックなスイングをマスターしてください。

★CS放送ゴルフネットワーク「あすゴル!ゴルフ部(出演:内藤雄士PGAティーチングプロ、竹村真琴プロ、萩原菜乃花さん、芹澤名人/毎週日曜よる10時初回放送)」#176より

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