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距離感が合えば3パットは減る!宮本勝昌のパッティング指南

2021年11月25日(木)午前11:29

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 我々プロは、ラウンド当日の朝、パッティンググリーンでかなり長い時間を費やします。そこで最も重視しているのは、その日のグリーンの特徴、特にスピードをつかむことです。

 プレーをした経験があるコースだと、スティップメーターの数字を見て、「だいたいこれくらいの速さ」と見当をつけますが、それでも気温や湿度、風などの状況で芝の状態は日によって微妙に違うもの。だから実際に転がしてみて最終チェックをするわけです。

 私の場合、アップダウンがハッキリしているラインを探して、まず上りのラインになる位置にボールを3個置きます。そして、きちんと芯に当てることができる振り幅で、振り幅、ヘッドスピードが変わらないようにして3つのボールを転がします(写真①②)。そうするとその3つのボールはほぼ1カ所に集まる(集まらなければストロークに問題ありですよ)ので、そこまでの距離を歩測します。

写真①②

 次に、3つのボールが集まったところから、最初にボールを置いたところを目標に、同じように同じ振り幅、同じヘッドスピードで転がします。そして上りのとき同様、転がった距離を歩測し、1回目(上り)と2回目(下り)の平均を、その日の基準とします。上りが10歩で下りが12歩ならば「11歩」といったように。

そして実際のラウンドでは、パッティングをする前に必ず歩測し、13歩だったら基準のストロークよりも少し強めに打ちます。このようなやり方を毎ラウンドしていれば、距離感はそんなに狂わないはずです。

 特にアマチュアゴルファーの場合、スコアがまとまらないのは3パットが最大の原因。その3パットは、距離感さえ合えば確実に減ります。ぜひ距離感をしっかりつかんで3パットを減らしてください。

宮本勝昌(みやもと・かつまさ)
1972年8月28日静岡生まれ。日大ゴルフ部出身で片山晋呉、横尾要とは同期。1年次(1991年)、日本アマで先輩の丸山茂樹を破り優勝。1995年プロ転向。2006年から2011年にかけて151試合連続出場の記録も。ツアー初優勝は98年の「つるやオープン」。2016年には史上9人目の生涯獲得賞金10億円突破も果たした。ツアー通算12勝。2008~10年は日本ゴルフツアー機構の選手会会長を3期務めるなど人望も厚い。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2021/11/19 発売号より転載)

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