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俊足巧打の名外野手は超ストロンググリップが特徴!ヤクルトOB飯田哲也さんスイングチェック

2021年12月9日(木)午後0:24

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 現役時代は俊足、好打のバッターとして活躍した飯田さん。ゴルフもかなりの腕前と聞いていましたが、スイングに関してはかなり独特です。

 特に特徴的なのはグリップ(写真①)。インターロッキングで握り、右手の親指がシャフトの上に乗せて握っています。おそらく、右手は人差し指と親指でつまんだ感じで使いたいのでしょう。

写真①

 超ストロンググリップになっているのも特徴で、右手を下から添えるように持っている。そしてその握りから、アンダースローの投手がカーブを投げるような腕の使い方でボールをつかまえていきます(同②③)。

写真②③

 かつて飯合肇さんがそのレッスンで、「サイドスローのカーブを投げるように右手を振り抜け」といっていましたが、まさにその言葉通りのスイング。

 ボールを投げるときのように手のひらを下に向けてスナップを利かせるのではなく、逆に右の手のひらを横からストロングに持ち、インパクトのあとは右の手のひらを斜め上に向けながら、右の手の甲をスナップを利かせて伸ばして振り抜いていく。強いドローボールが打てるのも、この動きがあるからだと思います。

 また、体の動かし方に関しては、野球のバットスイングのような水平な回転で、パワーを逃がさずにしっかりとボールをつかまえていきます。

 もちろん、元野球選手だけあって、フェース向きのイメージや、クラブの重心位置を感覚でとらえながら、上手くフェースをスクエアに合せていくという技術は一般アマチュアゴルファーにはとうていマネのできないところです。

 ただ、ストロングで握り、その握りを変えないで振り抜いていくという点は、アマチュアゴルファーの、特にパワー不足を感じている人には参考になるはずです。

(解説:金谷多一郎プロ)

飯田哲也(いいだ・てつや)
1968年5月18日、東京生まれ。拓大広陵高校卒業後、1986年ドラフト会議でヤクルトスワローズから4位で指名されプロ入り。高校時代は捕手だったが、俊足、強肩を買われ外野手へコンバート。1991年からは7年連続ゴールデングラブ賞を獲得。2004年~東北楽天。2006年引退。2007~13年はヤクルト、2015~19年は福岡ソフトバンクでコーチを務める。2020年より野球解説者として活動中。通算成績は1505試合、1248安打、48本塁打、363打点、234盗塁、打率.273。

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