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ベストは68!稀代の名遊撃手・宮本慎也のスイングチェック

2021年12月16日(木)午後0:37

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 現役時代は名ショートとして活躍した宮本慎也さん。野球界では理論派として知られていますが、ゴルフのスイングも理に適っていて素晴らしい。ベストスコア68というのもうなずけます。

 スイングの最大の特徴は、ヒップターンが少なめで肩の回転が浅いこと。見た感じは体をあまり使っていないように思われますが、下半身に対して上半身がしっかり捻転できているので何ら問題はありません。

 それどころか、「飛ばそうと」という気持ちが強いアマチュアゴルファーがよくやるように、肩を90度回すために、ヒップターンを大きくして完全に右を向いてしまうよりも理に適ったスイングだといえます。

 特に宮本さんの場合は、しっかりと振り抜く方向を意識して、体を正面に向けたまま、左ヒジを柔らかく使って左腕を体に巻き付けるような感じでスイングのリズムとテンポを取っています。これにより、バックスイングでためたパワーが逃げないだけでなく、ダウンスイングの軌道が安定するので、より効率的に飛ばすことができているといえるでしょう。

 この左ヒジを柔らかく使って、ゆとりのある切り返しで生み出すリズムとテンポは、ドライバーだけでなく、FWからウェッジまで一定で、常にスイングが安定しているのも宮本さんの上手さです。



 ある程度年齢を重ねたアマチュアゴルファーの中には、各関節の可動域が狭くなってきたり、固くなってきている人が多いと思いますが、そういう人にはお手本になるようなスイングです。飛距離もそれほど落とすことなく、それでいてスイングは安定するので、確実にスコアアップできる。

 「体が思うように動かなくて飛ばなくなった」というゴルファーは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

宮本慎也(みやもと・しんや)
1970年11月5日、大阪生まれ。PL学園高から同志社大、プリンスホテルを経て1994年にドラフト2位でヤクルト入団。攻守に長けた遊撃手としてチームに貢献。04年アテネ、08年の北京五輪には日本代表チームの主将を務める。12年に2000本安打達成。13年に引退。18、19年はヤクルトでコーチを務める。現在、野球解説者として活躍中。通算成績は2162試合、2133安打、62本塁打、578打点、111盗塁、打率.282。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2021/12/3 発売号より転載)

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