石川遼が、3戦連続でホストを務める大会に出場する。

　国内男子ツアーを引っ張っている石川には様々な個人スポンサーがついており、トーナメントのスポンサーとなっていることも多い。そのため、ホスト役となる大会が多いのは当然だが、今秋は2週前のANAオープンゴルフトーナメント、先週のアジアパシフィック パナソニックオープン、そして今週のコカ・コーラ東海クラシック（29日?10月2日／愛知県・三好カントリー倶楽部　西コース）と3試合続くのだ。コカ・コーラ東海クラシックは2009年に優勝を果たしており、念願の今季初優勝への舞台は整っている。

　同ツアーを引っ張っている石川にとって、今週は女子ツアーとの戦いに勝たなければならないという別の使命も背負っている。今大会の舞台となる三好カントリー倶楽部は、同じ週に開催される国内女子ツアーの日本女子オープンゴルフ選手権競技の舞台、名古屋ゴルフ倶楽部和合Cとは7kmほどしか離れていない。大会側もギャラリーを楽しませるために様々な工夫を凝らしてはいるが、それでもギャラリーの奪い合いになるのは目に見えている。次から次へと人気選手が登場する女子ツアーに対し、残念ながら男子ツアーは石川頼みの部分が多い。つまり、石川の活躍次第でテレビ視聴率が変わるように、今週の石川のプレー次第ではギャラリーが女子ツアーに流れてしまうからだ。今季優勝のない石川が、いつも以上の重圧の中でどんなプレーを見せるか注目したい。

　その他、石川と同組でプレーするディフェンディング・チャンピオンの松村道央、アジア、欧州両ツアーで活躍する実力者ジーブ・ミルカ・シン（インド）にも注目。さらに、先週のアジアパシフィック パナソニックオープンの優勝で再び存在感を表した平塚哲二、池田勇太からも目が離せない。女子ツアーに負けないだけの熱い戦いを見せるべく、男の意地が三好カントリー倶楽部で炸裂する。