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ドライバーショットで意識すべき点は?体とクラブの関係性 樋村隆二メソッド

2022年8月3日(水)午後5:19

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 アマチュアゴルファーの中には、体とクラブの動きを別々に考えている人が多いようですが、体とクラブの関係性を知ることで、ドライバーの飛距離、アイアンショットの精度、パターのカップイン率は上がります。

 今回は、ドライバーショットにおける体の使い方とクラブのポジションについて考えていきましょう。

 ドライバーショットを安定して遠くへ飛ばすためには、胸椎(胸)とヘッドとの関係が重要になってきます。

 アマチュアの場合、ほとんどのゴルファーがテークバックを手で上げてしまうため、ヘッドと手元が胸に近づき、クラブのアークが小さくなっています。

 一方、プロの場合、テークバックで胸椎とヘッドが遠く離れています。このように、胸椎とヘッドが離れているということは、スイングアークが大きくなっているということで、クラブが描く円が大きくなる分、最下点が平らになって、ボールに対して入射角も安定し、ミート率もアップします。

 つまり、テークバックでは、胸を後方に向けて左手をしっかり伸ばし、胸とヘッドをできるだけ離せば飛距離がアップするし、方向性も安定するというわけです。

 ではどうすれば、大きなスイングアークを作ることができるのか。

 大事なのはアドレスです。まず、クラブを体の正面で地面と平行になるように持ち、そのまま下に下ろすと、右手、右肩が前に出て、胸は左に向きやすくなります。このアドレスからテークバックに入ると、体がねじるのが難しく、手だけで上げることになります。

 そうならないように、体の正面で地面と平行になるようにクラブを持ったとき、右ヒジを少し緩め、右ヒジと左ヒジの高さを揃えます。そして、手を下に下ろしたときも、前に出ている右肩を少し後ろに引きます。

 そうすることによって肩、胸、腰、ヒザ、スタンスのラインが飛球線と平行になる分、体がねじりやすくなり、胸椎とヘッドとの距離も維持することができるのです。

 それでも体が硬くて、上体を大きくひねるのは難しいという人は、右ヒザを伸ばして骨盤を後ろに回しましょう。そうすれば、体の硬い人でも体をねじることができます。

 テークバックで胸椎とヘッドの距離をキープできれば、スイングアークが大きくなるだけでなく、ダウンスイングでも手でクラブを下ろすことがなくなり、自然と身体を使ったスイングになります。

 ぜひ皆さんも最大アークを意識することで、大きな飛距離と安定した方向性を手に入れてください。

 最後に、スイング軸と最大アークを身につけるドリルを紹介しましょう。

 左手1本でクラブを持ち、胸をしっかりとひねり、左腕を伸ばしたままクラブを上げるというドリルです。

 これをやることで、ヘッドと胸を遠くに離すという動きが覚えられます。

 また、重いものを左手で引っ張り上げるように上げることで、軸が動かせなくなります。多くのゴルファーは軸をキープするために、「頭を動かさない」ことを強く意識していると思うのですが、左腕を伸ばしてヘッドを胸から遠ざけることで、自然に頭を動かせなくなります。軸がブレやすい人も、ぜひ胸椎とヘッドを遠ざけるドリルをやってみてください。

★CS放送ゴルフネットワーク「プレメンレッスン!Season4 樋村隆二メソッド #1」より(放送・見逃し配信中)

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