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ロブショットは緩まないことが大事、手元で距離を合わせるのはNG 稲森佑貴

2022年9月1日(木)午後0:14

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 バンカー越えのアプローチ。グリーンの傾斜にもよりますが、手前から下っているときなどはロブショットが必要になってくる場合があります。そういうときのために、「難しいから」と諦めるのではなく、球を上げて止める練習もしておいたほうがいいでしょう。

 ロブショットで狙うときは、「だいたいあのへん」という感じでショットをするのではなく、まずはグリーン上のどこに落とすかを決め、そこまでの距離を測り、その距離を打つことが大事です。もちろん結果的には、ターゲットを中心にした一定のエリア内に着弾すればいいのですが、目標をしっかり定めることが成功の第一歩になります。

 また、打ちたい弾道をしっかりイメージすることも大事です(写真①)。

写真①

 ボールのあるところから高い放物線を描いて、目標の真上からドロップするようなイメージを作りましょう。

 打つときのポイントは、フェースを開くと同時に、スタンスをオープン気味にして構えること。そうすることで、高い球が打ちやすくなります。

 そして実際に打つときも、しっかり上げるつもりでクラブを振る。具体的には、ヘッドを上からドンと入れる(同②)のではなく、インパクトゾーンでできるだけバンスを滑らせるような感じ(同③)で打っていくといいでしょう。

写真②③

 それと、ショットのときに注意してほしいのは、ヘッドスピードを緩めないことです。

 高く上げる場合、転がすときとは異なり、振りが大きくなりますが、そのせいかダウンでスピードが緩んでしまうことが多いようです。

 また、手元で距離を合わせようとするのも禁物。これもスピードが緩む原因になり、ヘッドアップをしてしまったり、ダフリなどのミスも出やすくなります。

 スイングのイメージができたら、ボールだけを見て打つ。結果のことは考えず、ボールを高い弾道で運ぶことだけを考えて打ちましょう。

稲森佑貴(いなもり・ゆうき)
1994年10月2日、鹿児島県生まれ。2011年、16歳でプロテスト合格。14年に初シードを獲得。18年、日本オープンでツアー初優勝。20年にも日本オープンで優勝を飾る。正確無比なドライバーショットが武器で、2015年から6シーズン連続でフェアウェイキープ率1位。昨シーズンは歴代最高の77.63%を記録した。今季は、中日クラウンズ、JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIPで勝利。現在、通算4勝。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2022/8/26 発売号より転載)

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