蟬川泰果が日本オープンゴルフ選手権競技（兵庫県／三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコース／）を制し、1927年の赤星六郎以来となるアマチュア優勝を達成。また、アマチュアとしては初のツアー通算2勝目を飾った。

―アマチュアで史上初めての2勝目

　勝つことを目標とした試合で勝ち切れたのは嬉しいです。

　パナソニック・オープンからの日本オープンで「良い位置で回らないと世界アマチュアランク1位を評価してもらえない」という緊張感を持ちながらプレーしたことが良かったのかなと思います。

―今日のラウンドを振り返って

　苦しかったです。昨日は良かったのに今日はなかなか良いプレーができませんでした。ピンがシビアな位置に切ってある状況で伸ばせなかったので、課題も見えたのかなと思います。

―その課題とは

　アプローチで寄せられないことや風が吹いている時の判断、最終日はアドレナリンが出ていたのでアイアンの縦距離にバラつきがありました。

―6打差のリードがあり、皆から優勝を期待されていた

　フランスの大会で6打差をひっくり返されて負けを味わっているので、気は抜けなかったですが、多くのギャラリーの方に「面白いなというプレーを見せたい」と思ってプレーしていました。

―最終ホールはバーディ、ボギーで追いつかれる状況

　バーディを獲ることしか考えておらず、セカンドショットは果敢に攻める気持ちで打ちました。

　安全に右手前に乗せて優勝よりも、攻めた結果がダメだとしても、ギャラリーの方は評価をしてくれると思いました。

―そのセカンドショットについて

　乗せれば優勝だと思っていましたが、あれだけのギャラリーの方が見ていたのでビタッと行きたい気持ちでした。

　引っかけてバンカーに入れてしまい、バンカーショットは奥のカラーまで行きましたが、最後のパーパットが入るということは何か持っているなと感じました。

―昨年から最も成長したところは

　一番は考え方です。誰にも負けたくないという気持ちが芽生え、本当にプロたちには負けないくらい強い気持ちが、この一年でついたと思います。

―将来の夢は

　4大メジャーを制覇することです。

―その夢を抱いたキッカケは

　父が大のゴルフ好きで、マスターズなどの試合中継でタイガー・ウッズ選手がものすごい歓声を受けているのを見てきたので「プロゴルファーになりたい」、「大きな舞台で勝ちたい」と思うようになりました。

―近い目標は

　来年の展望としてはPGAツアーとDPワールドツアーと出れそうな試合もあると思うので、そこで優勝できたらなと考えています。

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